「男と女」としなかったのには訳がある。
俺の知り合いの話しだ。
状況はまだ進行中のことなので、若干の脚色を加える。
仮にA子という名にしておく。
年齢は・・・若くはない。
まぁ、そこそこの年齢だ。
彼女は旦那持ちだ。
30代で結婚したが旦那とうまくいかず、
何度か離婚を考えたが、それも成立しないままに男ができた。
男は・・・旦那の同僚だった。
此処までは、そう珍しい話しではない。
旦那の同僚とか友達とかの不倫話はよくあるケースだ。
俺は、何度か彼女に「男の存在だけでも当然旦那は怒るが、
相手が自分の同僚と知れば、刃傷沙汰になってもおかしくない。
同僚の女房に手を出すような男なら、余程の覚悟があるか、
または、いざというときは自分だけ逃げ出すかのどちらかだ。
考えた方が良い」とアドバイスをした。
彼女に聞いた話では、男は旦那にばれたらシラを切り通すと言って
るらしい。
さらに、彼女が突っ込んで男に訊くと、
「夫婦の問題だから、俺は関係ない」と言うそうだ。
俺はそれを聞いて益々彼女の相手に不信を持った。
「どんな問題であれ、あるいは男・女に関係なく、
何かに係わる時は、すべて背負う覚悟が必要だし、
そこから生じる結果も背負うしかない。
旦那を裏切ってその男に走るなら、
結果がどうなっても逃げたらあかんし、
そうする事で例えばすべてを無くしたとしても、
それは仕方ないことだ」
色々とアドバイスをしたが結局、彼女は旦那から逃げた。
人間的には良い女性で、
年齢の割りに純粋(幼い?)な人なのだが、
それだけに眼の前しか見れないのだろうか?。
まぁ、男と女はそれぞれに模様が違うから分からないけど、
いやはや・・・・、勿体ない人生だ。
仕事にも真面目だし、内面的にも可愛い性格のヒトだから、
出会う相手さえ間違えなければ、きっと良い人生を築けたろう
に・・・。