まさに大団円、絵にかいたような結末だった。
今年の漢字が北、そして流行語が忖度、騎手たちや馬たちがキタサンブラックに
忖度して、というのは失礼だが、空気を読んで、誰も競り掛けて行かなかった。
去年はサトノに突かれて、微妙に消耗して最後に差されたキタサンブラック。
これも今年を象徴した感じがした。俺はレース前から勝つ予感がしていた。
そしてまさに理想の展開でキタサンが勝った。久しぶり興奮したし嬉しかった。
競馬でこんなにワクワクさせられて、キタサンブラックには感謝するしかない。
武豊も言っていたけれど、まさかキタサンがこれほどの馬になるとは思わなかった。
菊花賞を勝って、サブちゃんも悲願のGⅠ獲ったね、良かったねと思っていた。
同期に怪物ドゥラメンテがいた。結局一度も先着出来なかったけど
この馬は故障して早々とリタイアしてしまった。でもキタサンは活躍し続けて
とうとうGⅠ7勝と獲得賞金でついにテイエムを抜いた。
誰も言わないけれど、中央のGⅠ8勝は一つの壁になっている。
強すぎる馬は、海外挑戦とか、4歳で引退とかして8勝出来ないというジンクス。
誰も言わないが、これも競馬界のジンクスの一つになっているようだから
キタサンもJCに負けたのもジンクスにハマったとも言える。
だから逆に有馬は勝てるんじゃないかと思ったのも事実。
少し前は引退レースは勝てないのがジンクスだったが
最近は引退レースに勝つ馬も多い。だからキタサンも勝てるだろうと思っていた。
豊は有馬はこれで3勝目である。意外というかオグリとディープの2頭のみで
キタサンで3頭目になる。すべてスターホースで引退レースである。
岡部も有馬3勝で、ルドルフ2回と3歳時のオグリで1回勝っているらしい。
そして数多くの馬で有馬に出走したが、やはりシンボリルドルフが最高の馬らしい。
たぶん豊も現役を引退したら、ディープインパクトが言うと一番だと言うだろう。
が有馬でのオグリキャップの引退レースはやはり特別だと言うに違いない。
キタサンは豊の乗った馬の中では一番ではないだろうけど
ベスト３に入る馬かも知れないね。とにかく昨日の有馬は最高だった。
サブちゃんにおめでとうと言いたい。そしてありがとうと言いたい。
