くまぷ~のぬるぬる日記3

ぬるっ♪ぬるっ♪

テスラは将来のトヨタに成り得るか?

2009-06-23 23:59:00 | Weblog
◆Tesla Motorsの日本上陸を心待ちにしている的なアレ
巷では、ホンダのインサイトやら、トヨタのプリウスやら、ハイブリッドカーが売れに売れまくっているようだ。
新型プリウスに至っては、今注文しても納車が来年まで待たされるらしい。
トヨタも笑いが止まらないんではなかろうか。

但し、これらの車は純ガソリン車と比べれば、環境に優しい事は間違いないものの、ガソリン依存(中東依存)が辞められるワケではない。
給油を行わなければならないうちは、原油価格に振り回され続ける。

で、以前から実用実験を重ねてきた三菱自動車のi-MiEVが、ようやく先日発売まで漕ぎ着けたが、マスメディアの報道で「世界初の量産電気自動車」と紹介されていたのを見て、「おいおい、ちょっと待てよ」となったワケだ。

君たち、Teslaを忘れちゃいないか?w




0-100km/h加速3.9秒という、1000万以上のスポーツカーと同等以上の加速性能を有し、通常走行時の航続可能距離が356kmに達するという、まさに未来のクルマを具現化した、Tesla Roadsterがあるではないか。

このTesla Roadsterは、1100万円という価格にもかかわらず、目標販売台数を大きく上回る600台以上を瞬時に受注し、今でも納車待ちが400台以上という大人気車である。

この次のプロジェクトであった、セダン型のTesla Model Sに至っては、2009年3月の発売から一ヶ月余りで1200台を受注し、既に納車1年待ちという破竹の勢いである。
三菱のi-MiEVが年産2000台ペースで量産車と呼ばれるのであれば、毎週25台=年間1250台ペースで生産されるTesla Model Sも立派な量産車ではないか。

とすれば、やはり世界初の量産電気自動車は「Tesla Model S」なのである。


◆i-MiEVとTeslaを比較してみるテスト
・航続可能距離
上述したTesla Roadsterの満タン充電状態からの航続可能距離が、カタログ値で390kmで、実測値は356kmとの事だったが、三菱i-MiEVはカタログ値で航続可能距離が160kmとあるので、実測値ではもう少し下回るものと思われる。
セダンのTesla Model Sに至っては、カタログ値で300マイル(480km)とあるので、実測で一割減だとしても432kmは走る計算になる。
ざっとi-MiEVの3倍の航続距離である。

・価格
i-MiEVは、マスメディアの発表では320万円という値段が踊っていたが、これは139万円の補助金を差し引いた後の価格で、実際には車両本体価格は税込み459万9千円である。
で、翻ってTesla Model Sは$49900なので、為替レートを1ドル95円とし、輸入コストや関税などを鑑みて大雑把に1ドル100円計算だとしても、499万円。
オープンクーペのRoadSterは1100万円と破格だが、セダンなら軽自動車のi-MiEVと40万円しか変わらない。
恐らく、外国産のTeslaであっても電気自動車なら補助金は受けられる事は確実なので、i-MiEVと同額の補助金だったとしても、実勢価格は360万円前後になる。


・加速性能
0-100km/h加速性能で比較してみる。

Tesla Roadsterは前述の通り0-100km/h加速が3.9秒。
セダンのModel Sでも5.6秒。
大して、i-MiEVのスポーツタイプである、i-MiEV Sportで7.191秒。

参考までに、主なクルマの0-100km/h加速タイムは、
R35 GT-R 3.6秒
Ferrari 430 Scuderia 3.7秒
Ferrari F50 3.8秒
Porsche 911 turbo(2009) 3.9秒
Mercedes S600 4.3秒
Lexus LS600hL 5.5秒
Suzuki Cappuccino 9.3秒

つまり、Tesla Model Sはレクサス最高位のLS600hLとほぼ互角の加速性能で、Roadsterに至っては2009年モデルのポルシェ911ターボと互角。
ランボルギーニ・ディアブロより速い。

i-MiEVも、軽自動車としては規格外の速さではあり、あの軽史上最速と云われたスズキのカプチーノより、さらに2秒も速い。
i-MiEVが優秀なのは間違いないんだが、Teslaの動力性能が群を抜き過ぎているw


・デザイン
これは、言うまでもなくTeslaの圧勝。
RoadsterにしてもModel Sにしても、ボディライン・内装・インパネ・果ては給油口(充電口と言うべきか)に至るまで、個性に満ち溢れたデザインだ。
そして、その全体像が近未来的である所がさらに、電気自動車である事を強烈に主張している気がする。
保守的な日本メーカーには、絶対に出来なそうなデザインだ。



◆どうやら、Teslaは日本上陸間近らしい
どこぞのニュースサイトに、六本木に(しかもヒルズが名指しで)ショールームを建てたい、という話をTeslaのCEOがしていたらしい。
Tesla日本一号店が六本木かどうかは兎も角、日本に上陸したら旋風が巻き起こる事は間違いない。
裏を返せば、今はそれを日本自動車メーカーが圧力で必死に止めているのかもしれないがw
日本にショールームが出来たら、真っ先に飛んで試乗に出掛けたいもんだ。

あと、このセダンのModel Sの好評を受けて、Teslaの経営計画の第三弾である、$25000(240万円)のエントリーカー計画が、来年あたりから動き出すようだ。
Googleの共同設立者二人や、e-Bayの元社長がTeslaにタンマリと投資しているそうなので、いよいよトヨタをはじめとする日本自動車メーカーが、本腰を入れてテスラという名の「黒船」を迎え撃たなくてはいけなくなるかもね。

トヨタや日産のフル電気自動車が市場に投入されるには、あと2~3年は掛かりそうだが、その頃には日本の街中にもTeslaが溢れ返っていたりして…
トヨタや日産が米国進出した当時、大排気量の巨大なクルマに慣れていた米国民に「あんなチンケな車は女子供しか乗らねぇよ!」と馬鹿にされていたそうだが、今やトヨタはアメリカのビッグ3を超え、世界最大の自動車メーカーへと成長した。

同じように、いちベンチャー企業として立ち上がったTesla Motorsが、10年後には世界を席捲していても何ら不思議はない。
例えばインドのタタ自動車も、将来は確実に世界の自動車業界のトップ3に入ってくるとは思うけど、個人的にはTeslaの勢いの方が、これからの環境政策や石油の枯渇問題などを考えると、寧ろ末恐ろしい気がする。


俺も、今のクルマを最後のレシプロ車と位置付けて、次はフル電気自動車(ハイブリッドは決して買わない)への乗り換えを目論んでいたりするw




勿論、目下のターゲットはTesla Model Sだ。

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