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ScenicRoute

遠廻りルートに決定(^^)b

リトルカブのエンジン分解

2014年07月20日 | リトルカブ
友人M君から預かっている故障したリトルカブのエンジンを分解しました。

灼熱の中ツナギを着ながらの作業でなかなかハードでした
しっかり水分を取って熱中症を防がないといけません(^^)/

レッグシールドを外したリトルカブです。
メンテナンスにセンタースタンドはとても便利


まずは大きく曲がったステップを外します。
ボルトを外そうとのぞき込むと一本ボルトが無くなっていました。
酷使されてるなあ


続いてエキパイボルトを外します。
セロー君の悲劇があるのでかなり緊張しましたが、すんなり外れました。


マフラー取り外し完了。
キャブ側のボルトも外してあります。(写真では見えませんが)


左側のシリンダーヘッドカバーを開けてカムチェーンを外します。


ヘッドの四本のボルトを外してヘッドの蓋を外します。
ロッカーアームが見えますね
ちょっとオイル気が少ないように感じました。抜いてしばらく経つからかな。


シリンダーヘッドを外します。
カーボンが乗っていますが、異常はなさそうです。


シリンダー側です。ピストンはそんなにカーボンが付いていません。


シリンダーも外しました。


続いて腰下です。
まずはオイルの流れていない左側を開けます。


フライホイールが何でこんなに錆びてるの?

中に水が入ったようでなかなか酷い状態です。
長期間動かさず雨に当たる場所に置かれていたのではないかと思われます。


今度は右側。
さすがにオイルの循環する方はピカピカです


クラッチカバーのネジを4本外します。
我が家のカブはここを舐めそうになったのでショックドライバーで慎重に外しました。


外すと中には変わったナットが入っています。
これは特殊工具がないと外せません。


以前作ったこれを使います。


車のタイヤ用レンチを加工したものです。

こんな感じに2本の突起が出ています。


軸の固定にはプーリーホルダーを使います。


これをフライホイール側に取り付けて固定します。
フライホイール側はオイルが無いためホルダーが滑りにくいのです。


無事にクラッチが外せました。


しかし改めて使ってみるとこの自作工具はどうも精度が怪しい
精度の悪い工具は母体を破壊するので組み立てまでには専用工具を買おうと思います。

取り外したクラッチにはゴミが詰まってます。


くぼみに遠心力で押し固められています。


我が家のカブもこうなっていたので、こうなるのはわざとなのかもしれません。

こんなにゴミが取れました
(写真見てから気がつきました…ハイジさんごめんなさい)


綺麗になりました!


クラッチの裏のギアも外します。


上の写真ではガスケットに隠れて見えませんが、ドレンボルトの上に金網があるので忘れず掃除しておきましょう。


この汚れはどうなんでしょうか。普通が分からないので何とも言えません。


今度はフライホイールを外します。

これは専用工具が必須です。
昔に間違えて買ったので持ってます
使わない工具を持ち続けるあたりに工具マニアの素質があるかもしれません( ̄▽ ̄)b


フライホイールにはめて内側のボルトを回します。


かなり固く、バキッという大きな音と共に外れました。


残念ながらここまでで故障の決定的な原因が見つからないのでさらに分解するためエンジンを下ろします。


クランクケースを割ります。
大破した部品は見当たりません。


が、底に大量の金属粉が溜まっています(゜Д゜)


どこの部品が削れたのか点検した結果、疑わしい場所は2つ!

一つはクランクシャフトとコンロッドを繋ぐベアリング。
大端部と呼ばれる部分でカブの弱点なんだとか。
ここのベアリングが全部すり下ろされたようで、コンロッドがグラグラになっています。

二つ目はピストンとシリンダー。
ここにも激しい摩耗の跡があったので金属粉発生の原因と思われます。
この金属粉が大端部のベアリングに入り込むことで破壊が進んだのかもしれません。

どちらにしても原因はオイル不良だと思います。
友人M君はまめにオイルを交換していたそうなので、その前の持ち主がオイルに無頓着だったのかもしれません。

という訳で交換する部品は
・ピストン
・シリンダー
・クランクシャフト

となりました。

良さそうな交換部品が揃い次第組み立てていきたいと思います。


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