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タイトルに弾かれた割に、田口さんは読んだ事がありません。
数P読んで
「田口ランディって女だったんだ・・・」
何か、勝手に男の人ってイメージを作っていたかも。
「聖地巡礼団」(カッコイイ!)なるメンバーで
国内の自分達だけの、聖地を求めて中々過酷な旅をが綴られている。
キーワードは水。
水と人に導かれながらの、不思議な旅。
私はあまり、水でも川でも滝でも
ここまで意識した事がない事に気付く。
心揺さぶられるのは、山や木であったりする。
人それぞれだけど、影響されやすい私は
ちよっと、自分の意識を反省。
言われてみれば、古来水は全てを浄化して流し去ってくれる
と何かで読んだ気がする。
京都の風水の本だったかな。
この世の正しくないもの、邪悪なものも全て浄化すると。
渋谷の地下のドブ川に行く為に、その源泉にご挨拶と
標高2000メートルの山に登る。
屋久島をこよなく愛し、源泉の清らかな水に歓喜する。
自然を敬い、縄文時代の血が騒ぐと表現する。
これが、バリバリのエコロジストだったら
多分私は最後まで読まなかったんだろうけど、
田口さんが面白いのは、神社と自然と同じくらい酒好きのようで
旅の出発はいつも、二日酔いというのが
読んでる私も、「少しは自重しろよ!」って
突っ込みたくなるノリで旅が始まる。
清と濁も隣り合わせなのである。
本文でも、
「怖れを持つ人は強い。
危機感を持つ人だけどが、希望を見出せる。
絶望と希望はワンセットである」
というフレーズがある。
私はこの言葉が大好きだ、この言葉に出会えただけで
この本と出会えてよかったとさえ思える。
ハワイの先住民、タイガー・エスペリさんの言葉も紹介されている。
「文化を失うことは、自分を失うこと。
もっと、いろんなことを伝えていかないと
見た目は日本人でも中身は、何人かわからない存在になってしまう」
声高々に、日本回帰を唄うつもりはない。
昨今騒がれた「○○○日本」には、疑問しか浮かばない。
それでも、知らない事だらけの日本史に
ご都合主義しゃじゃないの・・・?って突っ込みつつ。
ひねくれた好奇心の塊の私だけど、やっぱりもっともっと
色んな事が知りたいし、感じたいんだ。