くまきちの「音楽と観劇の日々」

ライブハウス通いと観劇が趣味の“くまきち”がお送りする、とりとめもない日記形式の自己主張。

イチローのこと

2006年04月02日 20時23分08秒 | 心の叫び
基本的に「中途半端なナショナリズム」は危険でしかないので、これまでこの blog では言及を避けてきた WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)絡みの話だが、正直“マリナーズのイチロー”WBC期間中の言動には幻滅させられた。

人によりその評価の原因は異なるのだろうが、私がイチローのめざましい活躍のもととなっているのは、
 日本人にありがちなウェットな人間関係に根ざすみせかけのチームワークやノリ
よりも
 きちんとした理論と計画的な能力向上計画に基づいた戦い方
にあると見ている。もし、これをやらなかったとしたならば、今のような形でのイチローの活躍はなかったに違いない(もちろんオリックス時代の仰木監督の力によるところも大きいでしょうが)。

それが WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でのあのていたらく。完全に幻滅した。
まぁ、イチロー本人としては国別対抗戦が終わりさえすれば今までどおりと考えているのかもしれないが、正直幻滅してしまいました。

しかし、何よりも今後はマリナーズの中でもあのように振舞えと言っている人間がおり、その1人が(今日テレビで発言していたのを見たのだが)よりにもよってマリナーズで同僚でもあったあの長谷川であることがいちばん信じられないことではあるが。

それにしても、もういい加減に「国別対抗戦」の形式のスポーツ大会は全面的になくして欲しいものだ。すべて、個人競技は純粋に国家の名を背負わせることのない個人対個人の競技に、団体競技はクラブチーム対抗戦にすべきだ。「国境という名の架空の枠組み」によって(個々の人間一人ひとりを省みることなく)人と人が争うというのは、それがスポーツであるにしても、武器を取り「国家」や「宗教」の枠組みの下で争うのと同様に実に馬鹿馬鹿しいことだとは思いませんか? あなたは1人の人ではなく自分の所属する団体というレッテルでひとまとめにして評価されることに耐えられるのですか? 「国別対抗戦」を認めるということはそのようなことを認めるということなのだ。イチローもとうとうそのような考えに加担していることになるのだ。



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