羽が 見えた
一瞬 羽が見えたのだ
風をきって 走る道のはしっこに
それは 白い小さな羽だったのだ
間違いなく 二枚の並ぶ美しい羽だったのだ
パタパタっと 二枚の羽を打ちつけて
パッサと音が鳴ったような 気がした
なんの虫の羽か
その白い羽は 一瞬にして消えた
強い日差しのせいで見えた 光の錯覚だったのだろうか
まるで わたしの右側を
一緒に走るようにして
同じ空気を 切っていた?
何かに守られている気持ちさえした
神無月の昼下がり
神様は みな
今はお伊勢様に ゆかれて・・・
一瞬 羽が見えたのだ
風をきって 走る道のはしっこに
それは 白い小さな羽だったのだ
間違いなく 二枚の並ぶ美しい羽だったのだ
パタパタっと 二枚の羽を打ちつけて
パッサと音が鳴ったような 気がした
なんの虫の羽か
その白い羽は 一瞬にして消えた
強い日差しのせいで見えた 光の錯覚だったのだろうか
まるで わたしの右側を
一緒に走るようにして
同じ空気を 切っていた?
何かに守られている気持ちさえした
神無月の昼下がり
神様は みな
今はお伊勢様に ゆかれて・・・