goo blog サービス終了のお知らせ 

詩集 ゆずりは~愛想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちるという「ゆずりはの樹」。 私はあなたに、何を譲り伝えていこう・・・。

詩  揺れ動く季節

2010年03月30日 | 詩~思想・詩想~
ぐらぐら煮えたぎる鍋の向こうに

心の奥の模様を見た

鍋に何を入れたのか 


頭の中が揺れている

風も吹いていないのに

ぐわんぐわんと音たてて

揺れているのは この世のもののすべてだった



君達は 

人間の体の細胞の隅々まで

ぐるぐる回って

その波動は 時に

私をついていけなくさせる


思考よ 停まれ

考えるのをやめよう

頭の中を 風通しよく

深呼吸


鍋にいれたものが何であれ

揺れ動くのは

波動が定まっていないから

定まるには 時間がかかる


春を待つ







最新の画像もっと見る