異説万葉集 万葉史観を読む

日本書紀の歴史に異議申し立てをする万葉集のメッセージを読み解きます。このメッセージが万葉史観です。

次は「志貴皇子のムササビ寓話」です

2012-12-21 | 日記
  ◆志貴皇子とムササビ寓話

 新現役ネットでお話しした「異説万葉集」のうちの「万葉史観を読むⅠ」がとりあえず終わりました。途中で長期入院となり、落ち着かないままつづいたのですが、「史観Ⅰ」の三分の一くらいは紹介できたと思います。少々理屈っぽい話でしたので、納得していただけたかどうか。

「万葉史観Ⅱ」は「Ⅰ」以上に複雑な内容なので、紹介するまでにはしばらく時間がかかりそうです。「Ⅱ」は「軍王を愛した斉明天皇」が仮タイトルです。万葉集だけに登場する軍王と斉明天皇の関係を解明します。メインテーマは「Ⅰ」が天智天皇だったのに対し、「Ⅱ」は蘇我蝦夷です。これまた信じられない展開です。

「万葉史観Ⅱ」を整理するには時間がかかりそうなので、つなぎとして番外編「志貴皇子の歌」です。志貴皇子は万葉集に美しい歌を残していますが、不思議な歌も詠っています。「天智東征」では、志貴皇子の「磐瀬の社」の歌を取りあげましたが、ここでは「ムササビ」の歌を取りあげます。

 ムササビは万葉集に三首でてきます。そのうちの一首が志貴皇子の歌です。歌じたいはムササビが猟師と出会ってしまったという、シンプルなものです。しかし、実景を詠ったようにはみえません。寓意が込められているようです。志貴皇子のムササビの歌を起点に、万葉編者の編集意図を読み解きます。

 体調が万全でないので、週一回程度? 金曜日中に更新する予定です。一回にできるだけ多くの原稿を載せるつもりです。暇があったらのぞいてください。(くだん庵主)

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