2019年5月31日(金)
憲法に反する「護衛艦」の「空母化」は許されない「かが」での日米首脳発言を批判 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は30日、国会内で記者会見し、安倍晋三首相とトランプ米大統領が海上自衛隊の護衛艦「かが」を視察(28日)した際、同艦の改修によって「離れた領域」の脅威から守るのに役立つとトランプ大統領が述べたことについて、「非常に重大な発言だ。護衛艦の改修は空母化そのものであり、歴代政府が憲法上認められないとしてきた武器の保有に他ならない」と批判しました。
28日の視察で、同艦をF35B戦闘機を搭載できる「空母」に改修することについて、安倍首相は「西太平洋からインド洋に及ぶ広大な海で、米海軍と密接に連携してきた」「地域の公共財としての役割を果たす」と発言。トランプ大統領は「この地域と、より離れた領域で、複雑で広範な脅威からわれわれを守るのに役立つ」と述べました。
志位氏は、「政府は、戦闘機を搭載可能にする改修はあくまで日本の防衛のためであり、『攻撃型空母』への改修ではないと繰り返してきた」と指摘。「しかし両者の発言は、その説明が偽りで、真の狙いは、地球規模のさまざまな紛争や脅威に日米一体で介入することにあることを明らかにした」と強調し、「憲法に反する護衛艦の『空母』化は断固許されない」と厳しく批判しました。