京都試作産業プラットフォーム

京都試作産業プラットフォームで21世紀の京都経済をリードする新しい産業クラスタを創出

京都試作産業PFに関するFAQ

2005年05月30日 | 情報一般
京都試作産業PFに関する問い合わせが多く来ていますが、良くある質問を FAQ としてまとめました。

(1) 京都試作産業PFは、いつから稼動するのか?

現時点では未定です。 しかし平成17年12月、遅くとも平成18年3月には稼動を始めたいと準備をしていますが、各関連組織との調整で、確定はしていません。 平成17年度内には、少なくとも3つの試作グループが立上がり、インター ネット受注システムが稼動している状態となります。

(2) (仮称)試作センターは株式会社か?

現時点では、具体的な組織形態については決定していません。 中核となる組織は必須との認識はありますが、具体的な形態は未定です。 形態として NPOなどもあり得ますが、独立した意思決定が速やかに行える組織を目指しています。 また、現時点ではロケーションや人数は未定ですが、実態的
にビジネスが行える状況や規模とする事になっています。

(3) 計画の詳細はいつ明確になるのか?

具体的な話は、6月10日の試作産業シンポジュウムで、京都産業21から提言しますので、それを聞いてほしいと思います。 それまでに種々検討を加えて行きます。

(4) グループで無いと参加できないのか?

参加時点では必ずしもグループでなくても良いと思います。 参加後グループ化することも可能です。 グループ化は、個々の試作会社では出来ない仕事をこなす事が出来ること、経済産業省の新連携の支援を受けられるなど、メリットは大きいと思います。


(5) いずれにしても、現時点では未確定の部分が多いので、是非希望を知らせてください。 出来るだけ希望を計画に反映させていきたいと思います。 試作産業シンポジュウムの特に後半の交流会では、立石理事長、田坂講師、福水局長が出席されますので、トップと直接議論をして、より良い提言をお願いします。


以上





試作産業推進へオール京都で支援 ・府が産学公の枠組み立ち上げ

2005年05月30日 | 情報一般
京都新聞の記事 5月29日


試作産業推進へオール京都で支援 府が産学公の枠組み立ち上げ

 京都府は、ものづくりの心臓部分に当たる試作産業を推進する全国初の大規模な産学公のプラットホーム(事業の枠組み)を年内をめどに立ち上げる。事業参画する中小企業を大手企業や大学、行政がオール京都体制で支援する。受発注などの事務手続きを一手に請け負う「京都試作センター」(仮称)を京都産業21(京都市下京区)に設け、5年後に1000億円規模の受注を目指す。

 京都試作センターには専門の担当者を置き、発注側の大手・中堅企業と商談を行い、受注側との仲介役を担う。地域貢献にもつながる事業の性格をPRしながらプロジェクトの受託やテスト品開発を受注する。事業に参画する中小企業は30社程度を見込み、受注内容に応じて振り分け、必要があれば行政や大学の研究施設などを使って技術開発なども支援する。

 試作は、新製品開発に不可欠で、他品種少量生産のため付加価値が高いのが特長。このため京都企業の高い技術力とデザイン力を融合して試作産業を新しい京都ブランドに育てたい考えだ。

 事業分野は、ナノテクノロジーやロボット、ソフトウエア、医療機器などのハイテクから木工やプラスチック成形など幅広く予定している。

 試作センター設立のため、地元有力企業に出資などの協力を求める方針で、将来は独立組織化も視野に入れている。

 府によると、全国の試作産業規模は約1・5兆円。大手企業が独自に受注サービスを始めるなど注目の事業領域で、京都の産学公によるプラットホーム構築で、1割近いシェアの獲得を見込んでいる。


京都新聞の記事






ものづくりソリューションで、「試作」を新たな産業に

2005年05月25日 | 情報一般
ものづくりソリューションで、「試作」を新たな産業に。

□京都産業の背景
千年の都といわれている京都は、古来から我が国における様々な活動と交流の拠点であり、その中で磨かれ蓄積された技と知恵は、文化芸術のみならず、ものづくりにおいても精緻で洗練された最高水準の品質を生み出す源泉となっています。

さらに明治期以降、数々の教育学術研究機関の設立や最先端技術の導入が進められ、新たなものに挑戦する進取の気風と物的な基盤が形成されてきました。このような風土のもとに、独自の技術を持つベンチャー企業が輩出し、現在では京都は成長を続けるハイテク産業を擁する地域として、我が国の産業分野においても重要な役割を果たしています。


□試作産業の創出
近年、技術革新の急速な進展、国境を越えた世界市場での競争の激化にともなって、製品の独自性と開発のスピードアップがものづくりにおける決定的な要因となり、その重要性を増しています。このような状況のもとで、製品アイデアを最初に形にする試作プロセスをいかに効率的に行うかが大きな課題となりつつあります。

こうしたものづくりに関するソリューションを提供できるのは、高い技術を必要とする多品種少量生産型の事業形態を有する企業群であり、京都にはそれがあります。こうした背景から、効率化・高付加価値化が可能で、製品開発の上流工程に位置し、技術情報や企業・業界の開発動向をキャッチしやすい「試作」が、京都の新たな産業を形成していく高いポテンシャルをもつものとして注目されるようになってきました。


□試作産業プラットフォームの形成
産業としての試作は、ものづくりの共通の基礎を担うものであり、京都の次代産業の牽引力ともなります。 このポテンシャルを現実のものとしていくためには、その中心となるエンジンが必要となります。 このために、試作産業プラットフォームを構築し京都が試作産業の一大拠点となる礎を築きたいと考えています。

このプラットフォームの構築により、オール京都による支援を効率的に集約するとともに、個々の連携企業の営業機能を代行し、一本化された窓口組織として試作の受発注や機密保持などを行い、いわばオール京都のバーチャル工場として大きなプロジェクトの一括受注も可能となります。

□ものづくり企業群が、試作産業プラットフォームに結集し、高品位のソリューションサービスで応えます。  

プラットフォームの具体的な形として想定されるのは、地元大手有力企業やファンド、試作を担当する連携企業によって設立運営される「京都試作センター(仮)」です。 このセンターにより、管理コストや開発コストが大幅に軽減でき、小口の生産発注も可能になるなど、自前リソースの負荷を一定に保つことにも活用できます。

このような機能を担うセンターは、民間企業の柔軟性と公益法人の公共性を併せ持つ新しいコンセプトの組織である「ソーシャルエンタープライズ(社会的企業)」と言える事業体として自立的な事業運営を目指します。

また、このセンターの活動を支援し、京都における試作産業の発展を推進していく産学公による、オール京都の組織「京都試作産業推進会議(仮)」を設立し、京都の試作サービスを高品位の「京都ブランド」として確立すると同時に、独自の運営方法とあわせて、「京都モデル」として、全世界に発信していくこととなります。