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日々新たなり/日本語学2020

メタ言語

2022-03-25 | まさしこと

メタ言語について検索すると、グーグル見出しによればOxford Languagesの定義と次が出てくる。

言語(言語表現)について論ずるのに使った場合の言語。
▷ metalanguage の訳語。普通の使い方での言語を「対象言語」と呼ぶのに対して、特に区別する。この区別を無視すると、例えば「がが助詞なら文頭には立たない」の文頭にその「が」が使ってあるというような、説明のむずかしい問題が起こる。この辞典で「Aの意。また、B」のように書いてある「の意」「また」の部分は、表現AやBに対するメタ言語表現の例。



日本大百科全書(ニッポニカ)「タルスキー」の解説
タルスキー Alfred Tarski
(1901/1902―1983)
ポーランド生まれのアメリカの論理学者。ワルシャワ大学で、レスニエウスキーStanisław Leśniewski(1886―1939)、ルカシェービチに学ぶ。1945年アメリカに帰化、カリフォルニア大学教授を長く務めた。
 モデル理論の創始者であり、とくにアメリカに移って以後、この方面で弟子を多数養成し、西海岸論理学界の大御所的存在になったが、若いときの彼を国際的に有名にしたのは、1931年に出版の『形式的言語における真理概念』である。この論文で、彼は、昔から有名だった「うそつきのパラドックス」を扱い、アリストテレス的な「表現と事態の一致」という真理概念を使う限り、メタ(高次)言語と対象言語を区別しなくては、このパラドックスを解決することはできないことを示した。

ウイキペディアより

「この文は偽である」が真なら、それは偽だということになり、偽ならばその内容は真ということになり……というように無限に連鎖する。同様に「この文は偽である」が偽なら、それは真ということになり、真ならば内容から偽ということになり……と、この場合も無限に連鎖する。

  彼ら(=クレタ人)のうちの一人、預言者自身が次のように言いました。
 「クレタ人はいつもうそつき、悪い獣、怠惰な大食漢だ」
クレタ人であるエピメニデスが「クレタ人はいつも嘘をつく」と言った場合、クレタ人が本当にいつも嘘をつくなら、彼のこの言葉も嘘となってしまう、というのがエピメニデスのパラドックスである。

実際に最初から「嘘つきのパラドックス」として考案された最古のものは、紀元前4世紀の古代ギリシアの哲学者ミレトスのエウブリデスが考案したものとされている。エウブリデスは「ある人は自分が嘘をついていると言う。さて、彼は本当のことを言っているか、それとも嘘をついているか?」と言ったという。


メタ言語
メタげんご
metalanguage
対象を直接叙述する言語にさらに言及する一段と次元の高い言語をさす。その場合次元の低い第1の言語は対象言語という。この両者は相対的な名称であり,ある言語自体がメタ言語であるか否かを問うのは無意味で,ほかの言語のメタ言語として用いられるとだけいうことができる。メタ言語は,C.W.モリスによって命名された記号論の3分野 (文章論 syntactics,意味論 semantics,語用論 pragmatics) に応じて類型化されうる。たとえば「"このりんごは赤い"はこのりんごの実際の色を言い表わしている」は意味論上のメタ言語と呼ばれる。 (→記号学 )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

こうじ‐げんご カウジ‥【高次言語】
〘名〙 (metalanguage の訳語) ある言語について言明するのに用いられる一段階異なる言語。たとえば「『この花は白い』は単文である」は高次言語。この高次言語についても、さらにより高次の言語によって言明されうる。メタ言語。
出典 精選版 日本国語大辞典


デジタル大辞泉「高次言語」の解説
こうじ‐げんご〔カウジ‐〕【高次言語】
⇒メタ言語
出典 小学館デジタル大辞泉





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