BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

品詞分解

2021-06-16 | #日本語教育

解析ツール、無料というから、どんなものかと、便利さに感謝して
15 日に続いて、読解文章の段落を実験解析した。品詞分けに使ってみる。自立語付属語を分けるのはよしと、できるものの、補助用言の扱いなどに注意がいる。品詞名を問わなければよいかもしれない。
雨の振り方 → 読み おりかた
五月雨 → 読み さつきあめ
関する など、サ変動詞
する 品詞


例文:
https://minnanokyozai.jp/kyozai/material/DCH00002/09honbun.pdf
読解「日本語の特徴」
例文:


まず、日本語には自然を表す語彙が大変多い。中でも、雨に関する語彙は、「はるさめ(春
雨)」「さみだれ(五月雨)」「つゆ(梅雨)」「ゆうだち(夕立)」「しぐれ(時雨)」など、特に
豊富である。そしてこれらの言葉を聞くと、日本人は、それぞれの雨の降り方だけではなく、
その雨が降るまわりの情景までをも連想する。雨に限らず、風、雲などに関する語彙にも、
様々なものが存在する。日本人は、昔から、そのような自然を、季節の移り変わりや時の経
過を知る大切な手がかりとしてばかりでなく、自分の心情を投影する対象としても扱ってき
たのである。

統計
No 出現数 表記 品詞 基本形表記
1 13 、 特殊 、
2 8 の 助詞  の
3 6 を 助詞  を
4 5 。 特殊  。
5 5 「 特殊  「
6 5 」 特殊  」
7 5 に 助詞  に
8 5 は 助詞  は
9 5 ( 特殊  (
10 5 ) 特殊  )
11 4 雨 名詞  雨
12 3 が 助詞   が
13 3 する 助動詞 する
14 3 て 助詞   て
15 3 で 助動詞 だ
16 3 と 助詞   と
17 3 な 助動詞 だ
18 3 も 助詞   も
19 3 語彙 名詞   語彙
20 2 ある 助動詞 ある
21 2 し 動詞   する
22 2 など 助詞  など
23 2 日本人 名詞 日本人
24 2 自然 名詞   自然
25 2 関する 動詞  関
26 1 から 助詞   から
27 1 き 助動詞 くる
28 1 これら 名詞  これら
29 1 さみだれ 名詞  さみだれ
30 1 しぐれ 名詞  しぐれ
31 1 ず 助動詞 ぬ
32 1 そして 接続詞 そして
33 1 その 連体詞 その
34 1 そのよう 形容動詞 そのよう
35 1 それぞれ 名詞 それぞれ
36 1 た 助動詞 た
37 1 だけ 助詞   だけ
38 1 だち 接尾辞 だち
39 1 つゆ 名詞   つゆ
40 1 で 助詞   で
41 1 なく 助動詞 ない
42 1 なく 形容詞 ない
43 1 はるさめ 名詞  はるさめ
44 1 ばかり 助詞  ばかり
45 1 まず 副詞   まず
46 1 まで 助詞  まで
47 1 まわり 名詞  まわり
48 1 もの 名詞   もの
49 1 や 助詞  や
50 1 ゆう 名詞   ゆう
51 1 中でも 副詞  中でも
52 1 五月雨 名詞  五月雨
53 1 夕立 名詞  夕立
54 1 多い 形容詞 多い
55 1 大切 名詞   大切
56 1 大変 副詞   大変
57 1 存在 名詞   存在
58 1 季節 名詞   季節
59 1 対象 名詞  対象
60 1 心情 名詞  心情
61 1 情景 名詞  情景
62 1 手がかり 名詞 手がかり
63 1 扱っ 動詞   扱う
64 1 投影 名詞   投影
65 1 日本語 名詞 日本語
66 1 昔 名詞  昔
67 1 春雨 名詞   春雨
68 1 時 名詞   時
69 1 時雨 名詞  時雨
70 1 梅雨 名詞   梅雨
71 1 様々 名詞   様々
72 1 特に 副詞   特に
73 1 知る 動詞   知る
74 1 移り変わり 動詞 移り変わる
75 1 経過 名詞  経過
76 1 聞く 動詞   聞く
77 1 自分 名詞  自分
78 1 表す 動詞   表す
79 1 言葉 名詞   言葉
80 1 豊富 名詞   豊富
81 1 連想 名詞   連想
82 1 降り方 名詞  降り方
83 1 降る 動詞  降る
84 1 限ら 動詞  限る
85 1 雲 名詞   雲
86 1 風 名詞   風


1 コメント

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日本語処理屋の苦難 (Maria)
2021-06-17 14:29:18
Maria です。
「五月雨」⇒「さみだれ」
は、いわゆる「知識ベース」というものにぶっつけられていないのが原因だと思います。
「梅雨」は「つゆ」ですが、「梅雨前線」は「ばいうぜんせん」です。
「菖蒲」はサトイモ科(いわゆる「菖蒲湯」のショウブ)なんですが、花菖蒲とかアヤメとかカキツバタもあるんですよ。
「べつに、このあたりの区別はどうだっていい」と私は思っています。桜と苺は同じバラ科ですが、「それって、私の人生に、なんにも関係ありませんよね?」という意味では、「知ったこっちゃない」わけです。
「皐月」というと「サツキツツジ」が有名ですが、「躑躅(つつじ)」が咲いたら、酒は冷やで飲む、というのが定法だったそうです。で、菊が咲いたら燗をして飲む、とか。
「風情を愉しむ」「季節を愉しむ」というのも、よろしいかと思います。
…… とはいえ、ここ数年はなにかしら気象が乱れているらしく、季節感のとっかかりがおかしくなっていたりするのが困ったものです。去年の十一月に京急平和島駅近くの甘酒神社のソメイヨシノが狂い咲きしていたときはびっくりしました。
コンピュータという機械に「情感」を求めても「ないものねだり」ですが、ユーザーがコンピュータを通して「情感」を共有することは、いくらかでも可能なことのように思います。
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