BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

仮説の例

2024-06-15 | 論理的思考2024
  

0615 仮説の例

 
仮説を立てる、その方法は易しくない。仮説は発見による論理の証明によって仮説理論となるプロセスを持つ。そして仮説が理論となれば論理が応用されて新しい事象がとらえられる。
日経記事、私の履歴書に本庶祐氏が仮説について遭遇するくだりはノーベル賞の理論だけにそれを理解するのは難しい。しかしその仮説理論をネーミングすることで知識という捜査が可能となる。

本庶佑 私の履歴書(10)渡米
京都大学がん免疫総合研究センター長
2024年6月11日
>1970年代はバイオ医学の黎明(れいめい)期だった。米国へ行くからには、最先端の科学に触れたい。たんぱく質を相手にした生化学ではなく、DNAを対象とした分子生物学、しかも大腸菌ではなく高等生物のDNAを研究できないか。
>渡米後、1年半がたっていた。私の研究人生を変える出来事が起こった。ブラウン博士が自身主催のセミナーで「抗体遺伝子の多様性」に関する新仮説を披露したのだ。

さてその仮説とは何か。
抗体遺伝子の多様性
に関する新仮説
 体細胞突然変異説 これまでの説 →
 生殖細胞系列説 実験で検証
>少々専門的な話になるがご容赦願いたい。脊椎動物にはウイルスや細菌などから体を守るために免疫という仕組みが存在するのはご存じだろう。外界からのさまざまな異物(抗原)に対し、特異的に結合するたんぱく質(抗体)が血液中のリンパ球で作られる。この「抗原抗体反応」によって病原体は排除される。
抗体遺伝子が、どのようにしてほぼ無限の種類がある抗原に反応するたんぱく質を作り出せるのか。これは当時の生命科学における大きな謎で、「真相」を突き止めようと世界の生物学者や免疫学者が躍起になっていたのだ。










コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。