スペイン便り Cartas desde España

ZaragozaとVitoriaでの日々の生活とサッカー観戦

Finalmente tenemos nuestras Tarjetas de Estudiante!!

2014-12-31 | 日記
Navidadの翌日、ついに警察署にて、Tarjeta de Estudianteを取得した!
想えば、6月から始まったビザの申請も、すべてはこれを取得するためのものだった。
ここで、長かったこの半年を振り返ってみたい。

まずは必要な書類を集めて、大使館にビザの申請をすることから始まった。
書類としては、申請書、写真、パスポート、入学許可書、無犯罪証明書、残高証明書、宿泊証明書、海外旅行保険、健康診断書。
6月上旬にこれらをそろえて、申請に行ったが、あえなく却下された。
問題となったのは、入学許可書、Invitation letterであった。

パコ先生の助けをかりて、何とかInvitation letterが間に合い、7月中旬に申請が受理された。
申請から発給までに、およそ2ヶ月かかるため、ぎりぎりのタイミングであった。
その後は、Invitation letterの信じられない記載ミスもあったが、予定よりも早い、9月初旬にビザが発給された。
これで、Zaragozaの警察署にビザを提出すれば、晴れてTarjeta de Estudianteを取得出来ると思っていたが、そうではなかった。
取得までには、さらに3か月を要した。

Zaragozaに着いた翌週、警察署に行った。
大使館から発給されたビザと申請書、さらに職場から間違いなく働いていることを証明する書類も加えて提出した。
これはパコ先生が警察署に聞いて下さり、この書類も必要だと知った。
そこで、次回来る日付の書かれた書類を渡され、発行手数料を銀行で振り込み、その控えと写真を次回持参するよう説明を受けた。
実際は、説明を受けたはずだが、全く内容が理解できず、友人に後から説明してもらい、わかったことだ。

2か月後の11月下旬、必要な書類を持ち、再び警察署に向かった。
今回こそ、Tarjeta de Estudianteを取得できると思ったが、さらなる手続きが必要であった。
書類を提出したのち、指紋の採取をおこなった。
そうすると、1枚の書類を渡された。これが実際のカードと同じ効力を持つのだが、有効期間は45日と書かれてあった。
ここまではなんとなく理解できたが、次回いつ来ればいいのかがさっぱりわからなかった。

結局パコ先生に連絡してもらったところ、おそらく1か月後には出来ているはずだということがわかった。
そうして、ついにNavidaの翌日、取得することが出来た。
まさか、Zaragozaに来て、取得までに3か月もかかるとは想像だにしなかった。
パコ先生には、お世話になりっぱなしで、心から深謝したい。

ただ、このカードの期限が来年の9月末までであり、期間延長の申請がいまから気がかりではある。
ともあれ、これで違法在留外国人とみなされる心配はなくなった。
今年も残すところわずかだが、無事に年を越せそうである。

Hemos recibido estos regalos de mis amigas en Japón!!

2014-12-30 | 日記
CardonaのParadorに泊まった翌日、タクシーでManresaまで戻り、RenfeでBarcelonaを目指した。
昨夜は、Manresaの駅でタクシーを捕まえられなかったら、Barcelonaに帰らなければいけない。
2人とも密かにそのようなことを考えていた。
行きとは違い、そういった緊張感から解放されたせいか、妻は珍しく隣でウトウトしていた。

残された最後の目的は、日本から来る友人たちにBarcelonaで会うことだった。
少し時間があったので、Sant Pau病院を見学して、待ち合わせのホテルに向かった。
ロビーで待っていたら、そこに現れた友人は両手に大きな赤い袋を抱えていた。
その2つの袋はかなり大きかった。
見出しの写真がその袋の中身である。

友人たちがSpainに旅行に来ると聞いて、Navidad前にBarcelonaかMadridに行こうと思い立ったのがそもそもの始まりであった。
どうせならサッカーも観戦したいと思い、友人たちの旅行日程と、FC Barcelona & Real Madridの試合日程をみくらべた結果、Barcelonaで会うことになった。
Real Madridはちょうどその時期、クラブワールドカップのため、国内で試合がなかった。

そこで、日本からのお土産をお願いしたのだが、リクエストしたものだけでなく、それ以外にも多くのものが袋に入っていた。
日本にいたらあたりまえに手に入るものばかりだが、海外にいると本当にひとつひとつがありがたい。

その日は友人たちと楽しく語らい、Barcelona Santsの駅から、22時前の終電に乗り込み、帰宅した。
帰宅後、2つの大きな袋の中身をひろげ、妻とそれぞれのヒット商品を選んでみた。
かなり重かったであろう、これらの品々を持ってきてくれた友人たちに感謝!
大切に食べたいと思う。



Cardona

2014-12-28 | 旅行
Barcelonaから北へ約100Km離れたところに、Cardonaという街がある。
人口はわずか5千人弱の、小さな街だ。
Barcelona近郊のParadorを探したところ、ここをみつけた。
このParadorも、Alcañizと同様、丘の上に立つ古城を改築したものである。

Camp Nouで試合を観た翌日、昨年行っていなかったグエル公園を見学して、Barcelona-Santsの駅に向かった。
夕方暗くなる前に着きたかったが、最寄りのManresaの駅に着いたときには、時計の針はすでに18時10分をさしていた。
最寄りの駅といっても、目指すCardonaは、ここからさらに30Kmくらい山間に入ったところにある。
あたりは真っ暗で、予想はしていたが、当然タクシーはいない。

仕方なく、つたないスペイン語を駆使して、駅に併設するCafeのおじさんから、タクシー会社の電話番号を教えてもらった。
まずは、第1関門をクリアした。
次に、タクシー会社に電話して、駅までタクシーを呼ばなければならない。
あらかじめ要件をスペイン語でまとめて、おそるおそる教えられた番号に電話した。

挨拶もそこそこに、要件を一気に話した。
こういうときは、相手に話す隙を与えず、一方的にこちらの要件を話すことが重要だと勝手に思っているからだ。
そうしたら、こちらの話すスペイン語があやしかったのだろう。
最初はスペイン語で話していたが、次に返ってきた言葉はなんと英語であった!
スペインに来て、公共の場で英語を聞くのは初めてだと思う。
なかなか流暢な英語で、駅はRenfe(鉄道)なのかautobús(バス)なのかと聞かれ、10分程度で無事にタクシーがきた。

運転手は青年であったが、彼も英語を話せて、驚いた。
Manresaから夜道を走ること約30分、目的地であるCardonaに到着した。


この古城は、ものの本によれば、9世紀に建てられたらしい。
教会は11世紀、塔にいたっては2世紀というから想像するのも難しい。
タクシー運転手の話しでは、この教会は結婚式に使われるらしく、おそらくこの街一番の結婚式場であろう。
交通の便は悪いが、外観だけでなく、内装もなかなか素敵であり、一見の価値はある。


帰りのタクシー運転手に、Paradorを街から写真に収めたいと伝えたところ、わざわざ3ヶ所ほど回ってくれた。
この景観は圧巻である。




Jornada16 en el Camp Nou, LIGA BBVA14/15.

2014-12-24 | サッカー
Navidad前の週末、Zaragoza-Deliciasの駅からAVEに乗った。
行き先はBarcelona。
昨年秋に仕事で行って以来、2回目の訪問。
今回の目的はいくつかあるが、まず最初の目的は、ここCamp NouでBarçaの試合を観戦することであった。

残念ながら、Neymarはベンチであったが、Messi、Suárez、Iniestaがそろって先発。

年内最後のCamp Nouには6万人の観客が入った。
これでも空席が目立つのは、9万9千人を収容するこのスタジアムならではであろう。

試合は、開始早々Pedroのゴールで先制。
その後も相手の右サイドを何度となく破ったが、前半はこの1点だけであった。
後半は相手も修正すると思われたが、前半同様、相手の右サイドを攻め続けて、終わってみれば、5-0の完勝でクリスマス休暇に突入することになった。

10月25日のEl Clásico以来、Real Madridは負けなしの快進撃を続け、形勢は逆転していたが、ここにきて両チームの差が詰まってきた。
Rakitićがさらにフィットして、あとはNeymarが復帰すれば、これから面白くなりそうだ。
次回のEl Clásicoは来年3月末。

しかし、Messiがゴールを決めた後の、Messi!Messi!の大歓声はかなり迫力があった。
来年はSantiago BernabéuとSan Siroに乗り込みたいと考えている。

Finalmente podemos utilizar nuestros móviles!

2014-12-18 | 日記
12月も半ばになり、こちらにきて、3か月が過ぎようとしている。
街にはクリスマスのイルミネーションが飾られ、いたるところにある、宝くじ売り場でla Lotería de Navidad(日本の年末ジャンボ宝くじに相当するもの)を買い求める人々の姿を目にする。
しかし、いわゆる師走のせわしなさは全く感じられない。


そんななか、10月からの懸案であった、携帯電話の問題がやっと解決した。
正確には、やっとではなく、突然、あっという間にといったほうがいいかもしれない。

Tarjeta de Estudiante (滞在許可証)の原本が取得できていない、これが電話が不通になっている理由であると判明したのが10月末であった。
このため、11月末に警察署に行き、原本を取得できれば、問題は解決すると思っていたが、実際はそうではなかった。
まず、11月末に行った際は、銀行振り込みの控えと写真を提出して、指紋を採られ、書類を渡されただけだった。
この書類は45日間のみ有効だが、原本と効力はなんら変わらないらしい。
これをすぐにOrange (携帯会社)の店に提出したが、それでもまだ携帯電話が使えない。
店員のMayteも困った様子で、会社からの返答はCompany Policyで回線がカットされているというものであった。

さすがにそれはないと思い、大家のRosaと抗議をして、その後パコ先生からも連絡をしていただいた。
Invitation letterまで提出したものの、結局事態は変わらなかった。
最終的に、パコ先生の勧めもあり、Tarjeta de Estudianteの取得を待たず、携帯会社を変更した。
周りからは、MovistarかVodafoneを勧められ、アパートの近くにある、Movistarを選択した。

Orangeで購入した携帯電話がMovistarで使えることを確認したうえで、契約の手続きをしたところ、すぐに使用が可能になった。
日本ではあたりまえの話しだが、こちらにいると、感覚がマヒしていて、すぐに使えるとは思っていなかった。
プリペイド式を勧める友人もいたのだが、せっかく銀行口座も開設できたので、契約式にした。

いまでもOrangeで携帯電話が使えなかった理由は不明である。
パコ先生によれば、Company Policyとは、違法駐留外国人とみなしたということのようである。
どうしたらこの会社で携帯電話を使うことが出来るのか。
この2か月あまりのもやもやが解決されないまま、幕引きとなった。