
昨日は、マクロスの放送35周年と作曲の羽田健太郎の没後10年を記念したフルオーケストラ・コンサートへ、東京国際フォーラムまで。
バックのスクリーンに実際のアニメの映像を流してそれに演奏をシンクロさせたりの構成。
第一部はテレビ版のサントラからの選曲。開演冒頭はアニメ第一話の冒頭のマクロスの生い立ち~OPを映像と共に再現。主題歌「マクロス」にグッと来つつも、ここに故・藤原誠氏のヴォーカルが乗らないのは切ないなあなどと思ったり(ご存命なら恐らくは参加していたハズ…)。
ここで司会進行のマックス役の速水奨とミリア役の竹田えりの両氏が登場して説明などを。息の合った軽妙なやりとりと速水氏のイケメンすぎるボイスにほれぼれ。
続けて映像を交えつつの劇中曲たちを次々と。「ドッグ・ファイター」と「アクション」の2曲が生で聴けたことに打ち震える。
そして再度司会進行のお二人が登場して次にリン・ミンメイの小曲(「私の彼はパイロット」「0-G LOVE」「シルバームーン・レッドムーン」)をメドレーで、と。あ、ということはこの後登場する予定の飯島真理さんはそれらの歌は歌わないんだなあと。
そんなメドレー終演後、今度は飯島さんが登場しての生歌で「小白竜」「愛は流れる」。いやーもう「小白竜」が本人歌唱で生で聴けるとか夢にも思ってない出来事がいま目の前でですね…と涙。そして第一部終了。
15分の休憩を挟んだのちの第二部はまずトークセクションから。まずは当時の製作スタッフ4名をお呼びしての裏話など。次いで飯島さんに早瀬未沙役の土井美加、劇場版監督の河森正治両氏を迎えてのセクション。飯島さんと土井さんが劇場版収録以来今回およそ33年ぶりに会ったとか、飯島さんがマクロスの3枚目のアルバム「ミスDJ」(ラジオ番組風の構成の企画作)の弾き語り曲とかを若さゆえの怖いもの知らずで好き勝手やりまくったとか、土井さんにスタッフがいつも「今日も色っぽいよ♪」とか声をかけていたけど本人は毎回緊張していたので全く覚えていないとか、当時出演者同士で付き合ったりしていたとかは無かったとか、竹田さんが劇場用の台本で当初日本語だったセリフを覚えこんでいたら収録3日前になって全部ゼントラーディ語に差し替えられてキレた(河森監督平謝り)とか、当時「戦場で歌を歌うなんて不謹慎」みたいな批判があって、「歌で戦いを終わらせる」話を思い立って劇場版の制作に至ったとか、愉快な話の数々。
そんなトークセクションの後に第二部。今度は劇場版の曲を、名場面の映像(音楽だけ抜いてセリフ、効果音有)に合わせて演奏していくというもの。クライマックスは例の"ミンメイ・アタック"の映像に合わせての「愛・おぼえていますか」の生演奏生歌唱。口パクがちゃんとシンクロしてるのに感激。正直高音は苦しそうだったけどオリジナルを崩さず歌い上げる飯島さんにも感動。
そんな「愛おぼ」が終わると劇中のミンメイの「1,2,3,4…」というカウントが…というわけで続けざまに「天使の絵の具」。ステージを去る飯島さん。これで大団円かと思いきや鳴り止まぬ拍手に衣装替えして再びステージに姿を現す飯島さん。聞き覚えのあるギターのイントロが鳴り出し始まる「ランナー」。1番は飯島真理ソロ、2番からオリジナルの藤原誠さんの唄声が流れ出して、それに合わせて飯島さんがデュエットするというスーパーバージョン。それに合わせてバックに流れる映像には収録時の写真に加えてこの35年の間に世を去って行った仲間たちの写真も流れていくという、泣くなというのが無理な演出。そしてアニメのEDと同じアルバムをめくる映像になった末に、最後に「僕は今も走りつづける」と静かに表示されて終演。
正直ここまでは期待していなかった怒涛のラストに鼻をすすりながら会場を後にしたのでした。
完売でパンフレットが買えなかったのだけが心残り。
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