
今宵は作曲家・伊福部昭の生誕100周年&ゴジラ60周年をW記念したコンサートへ、東京オペラシティコンサートホールまで。
定刻通りの開場。ロビーには会場限定グッズ売り場などのほか、様々な関連資料などが展示。どっかで見たよーな人の姿もチラホラ。(佐野史郎もいたらしいが)
第一部は氏の世界デビュー作「日本狂詩曲」と、ゴジラと同年(1954年)に発表された「シンフォニア・タプカーラ」の演奏。どこかミステリアスで激しく荒削りな感じが若々しい「狂詩曲」と流麗に洗練された「タプカーラ」。どっちも初聴きというニワカっぷりでまことに申し訳ないところでありますが熱演ぶりに最後は思わずコンサート儀礼では無い心からの拍手。
30分の休憩を挟んだ後の第二部は、まずスペシャルゲストの宝田明氏のトークからスタート。ゴジラとその音楽をダンテの「神曲」になぞらえるなどの深い考察。御年80というのにダンディでかっこよすぎる宝田氏。ステージに姿を現わしただけでちょっとウルッときてしまいました。
そして本日のメインともいえますスペシャル企画、初代「ゴジラ」のSE・セリフのみ版の上映に併せて場面場面のBGMを生演奏(ギターやハーモニカ、合唱や神楽などもすべて)するという試み。
悪かろうはずはないとは思っていたものの、予想をはるかに上回る生音の迫力・ふくよかさ。「フリゲートマーチ」(のちの「怪獣大戦争マーチ」な、あれ)とかもうどうしようかというくらいの鳥肌っぷり。どんなに音響が優れた映画館でもこればかりはかなわんわね、と。
あと無意識にシンセとかの音だろうなと思っていた(その時代、まだシンセは無いというのに)音も弦楽器で奏でられていて、ああそういやそうですよね、と気づかされたりとか。
あ、あとステージ上方に設置されたスクリーンをだいぶ見上げる形での観賞だったため首が痛くなってしまったり、休憩含めて約4時間という長丁場でお尻が痛くなったり足がしびれてきたりと、体には色々と酷ではありました(笑)。
そんな映画が終了したあと、間髪入れずアンコールの「SF交響ファンタジー」よりの抜粋が演奏されて幕。
おそらくこの先二度と見ることのできない(いやまあどんなライヴでも二度と見れはしないけど)凄いものを見たなあと。
最後に、客席で一般客と共に観賞していて、退場される宝田明氏を50cmくらいの間近でまじまじと見つめてしまいました(握手してもらえば良かったか…)。
それにしてもこのひと月ほどの間に初代「ゴジラ」を3度(映画館、先日NHK-BSでやっていたもの、そして今回)見たことになり、この先10年は見なくていいんじゃないかという気分(笑)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます