goo blog サービス終了のお知らせ 

Koiの自己顕示+2

自己顕示欲の赴くままにあれこれ書いてみる玉石混合ブログ

ドノヴァン「HMSドノヴァン」

2005-01-27 17:00:06 | 心の愛聴盤:洋楽編

1.セイウチと大工 8'36"
2.ジャバーウォック 2'37"
3.星売り人 2'53"
4.失くした時間 2'29"
5.小っちゃな白い道 2'05"
6.お星さま 1'45"
7.カルダーさんちのキャンディ 1'45"
8.その道を 1'08"
9.シングス・ドゥー・ウェア 1'07"
10.ふくろうと小猫ちゃん 2'25"
11.ホームシック 2'32"
12.水に恋する魚たち 1'07"
13.ミスター・ウィンド 2'39"
14.ウィンケン、ブリンケンとノッド 2'26"
15.アザラシのシーリァ 3'03"
16.ザ・ピー・ソング 2'06"
17.月への航海 5'19"
18.ゆにーく・ユニコーン 0'55"
19.ダンスの王様 2'31"
20.リトル・ベン 1'45"
21.ダンスいかが 1'32"
22.オールドファッションな絵本 3'11"
23.さまよえるエンガスの歌 3'57"
24.ヘンテコリンな男 1'52"
25.葦のしげる川の主 2'28"
26.ヘンリー・マーチン 5'09"
27.クィーン・マブ 2'18"
28.ラ・ムーラ 2'22"


オリジナル・リリース:1971年


60年代に「サンシャイン・スーパーマン」「メロー・イエロー」「ハーディ・ガーディ・マン」といったヒットを飛ばして一躍時代の寵児となったイギリスのシンガー・ソング・ライター、ドノヴァンが1971年にリリースした28曲74分の大作(LP時は2枚組)。半数はルイス・キャロルなどの童話作家や詩人の詩に曲をつけたもので、自身の作詞作曲の曲も含め子供たちに向けた創作童謡集といった趣の強いアルバム(なぜか1曲のみジェフ・ベック・グループとコラボレートした「バラバジャガ」というアルバムを製作した時の未発表曲が収録されていて浮いてますが(笑))。ドノヴァンの繊細なヴィブラートの効いた歌声とギターに包まれて童心をくすぐられる、ハマるひとはずっぽりハマる要注意英国幻想絵巻。

ドノヴァンの最高傑作として名高かったものの当時英国でしか発売されず、しかも所属レコード会社との契約が残っているのに他会社から突発的にリリースしてペナルティを受けたりしたこともあってか全盛時のアルバム群に比べてCD化が遅れ(LPも当然激レア)、「ドノヴァンのサージェント・ペパーズ」「これを聴かなければドノヴァンは語れない」といった賛辞あふれる文章ばかり目にするものの実物に触れることが出来ず、当時ドノヴァンに"どハマリ"していたもんで勢い余って中古LPの抽選販売(2万円とかしてた)に応募するような一時の気の迷いを起こしたりしたもんですよ(笑)。

そして97年にめでたくCD化されてようやく聴くことができたんですが、文字情報だけで散々あれこれ聞かされ、聴きたいという欲求も高まりに高まっているものだと、「こんな感じかな」→「こんな感じだろう」→「きっとこんな感じに違いない」→「きっとこんな感じだ!」とか自分の中でイメージが膨らみまくっていて、実際聴いてみたら頭の中で固定されたイメージとの(当然の)違いに「……アレッ?」と勝手な違和感を感じて結局馴染めなかったりしてしまうことも多いんですが、本作はそんな頭の(貧相な)イメージを遥かに超越し打ち砕く圧倒的な内容で、初めて聴いたときはその幻想的な音空間をただただ呆然と聴いていたことを覚えてます。



ちなみに17曲目と25曲目はビートルズのアップル・レコードからデビューした歌姫、メリー・ホプキンの1stアルバムに提供した曲。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。