人質の宿命というかなんというか、
頼朝も似たような経験をしていたため、
人の恨みの恐ろしさをよく知っていたので、
源(木曽)義仲の息子の存在を放置するわけにもいかず、
義高を始末することにしました。
と言うわけで、御家人たちに命令を下しました。
ただ、それをよく思わない北条政子は義高を逃がすことにし、
一時は成功しつつあったような気がしたのですが・・・・。
(なんというザル警備。いやいや全成が頼朝に化けて
命令を下せば、さすがに皆、警備解くやろ・苦笑)
政子と娘であり、義高の結婚相手だった、
幼女の大姫(おおひめ)は、
義高助命の嘆願をします。
大姫に至っては、自分の喉元に小刀??(きり??)を突きつけ、
頼朝を逆に脅迫。
頼朝はかわいい娘の言う事はさすがに無視できません。
観念して、助命の証書まで書き上げようと
したのですが、
時すでに遅し・・・・。
源義高(享年12歳)
12歳とは思えぬ分別を持った少年・・・・
いや、もう青年に見えたなあ~~~~。
本当にもったいない。
藤内光澄は、義高の首を入れた桶を抱えてやってきました。
ちょっと前のギラギラとした超・笑顔がまぶしいです。
今回の第一の軍功で、褒賞もおもうのまま。
超美味しすぎるぜー。
だが、北条政子は、怒り心頭。
「ゆるしません」と激高します。
困った頼朝は、ここで何故か
今回義高を討って手柄を立てた藤内光澄を
死罪にするのです。
「なぜだー!!」
光澄の声がこだまし、鎌倉の黒い雰囲気が更に
ドス黒くなったのでした。
(ありがとう。「なぜだー」と最期まで言わせてくれて。
この大河だと、途中で声が消える可能性もあるので、
ハラハラさせられます。)
鎌倉殿の命令に従っただけなのにぃ~~~~、
なんでこんなことに・・・・。
そして、逃げる前の義高に、
謀反?を薦めた武田信義の息子の一条忠頼も・・・・
頼朝「此度はそなたが一番手柄じゃ。
そなたがいなければ、義高を逃がしておったぞ」
がしゃがしゃがしゃ。
忠頼の背後で5人くらいの御家人が固める。
「で、義高と何を話した。
さらばじゃ。」
義時「一条忠頼、源義高をそそのかし、鎌倉殿への
謀反を企んだ、その咎(とが)よって成敗いたす。」
いやいやいや、しゃべった内容なんて、
鎌倉殿は知らんのとちゃうの??
おいおいっ。
まさに恐るべしダーク鎌倉。
義時も、だんだんダークに染まりつつあります。
そして、次回は壇ノ浦です。
藤内光澄「わしは、鎌倉殿の命に従っただけやのにぃ~~~。
うわぁ~~~~。わしはどうしたら良かったんやぁ~~~~」
と、今でも悲鳴をあげていそうな感じがします。
まさに不条理・・・・。
そして、そんな殺し合いの鎌倉でも義時の息子
金剛(後の泰時)がすやすやと眠っている姿。
その対比がまた恐ろしさを増長させているように感じます。
ではではっ。