たび・旅・ふたり旅―岬便り

旅したいろいろな記録や日常のあれこれを綴ります。

西の友と

2013年11月29日 | 日常のひとこま

大阪のホテルから眺める夜景

ツイッターで知り合った友人たちと

初めて会う機会がありました。

皆同じように大切な愛する人を

失った人たちです。


今回は主に関西方面に住む人たちと

はるばる北関東から足を運んできた人が1名。

ツイートを交換する中で

お互いの境遇や思いは充分わかっているので

初めて会ったとは思えないほど

いろいろな事を語り合いました。


大切な人が亡くなってそれだけでも十分悲しいのに

その相手の義理のご親族とのことなどで心痛めたり

様々な大変な事があったり…。

それでもみんな悲しみの中から立ち上がり

前を向いて生きている。

大阪駅のイルミネーション

話しを聞いているうちに勇気づけられました。

みんな愛する人の想いを背負って生きている

2人分の人生をこの世で生きている

そう思えました。


私もko-ichi から託された何かがあるはず。

それは私が残りの人生を幸せに生きていくこと。

それ以上でもそれ以下でもないんだね。


きっと。


母と高野山日和-その3

2013年11月13日 | コタ&カメ号が行く!

南院 宿坊のお部屋に飾ってあった修行僧のフィギュア?!
高野山二日目。

膝の痛い母の負担にならないよう

考えながらお寺を少し散策することに。


根本大塔(こんぽんだいとう)

母は何年か前、父が元気な頃一緒に

弟に連れられて来たことがあり

その時に赤い塔があったことが

印象に残っていると言うので

そこまで行ってみることにしました。

綺麗な紅葉に惹かれて

壇上伽藍へと続く蛇腹道を歩きます。

蛇腹道

赤い塔というのは

この根本大塔を指していたようでした。

根本大塔

御影堂。

御影堂

金剛峰寺

高野山真言宗の総本山、

金剛峯寺にも行ってみました。

金剛峯寺へと上がる石段

金剛峰寺

中に入ると見事な襖絵などがあります。


山の奥深く大門をくぐると突然現れる

こうした立派なお寺の数々。

まるで別世界のようです。

境内の紅葉

交通の発達していない昔の人は

それでも何かを求めて

この山を登って来たのでしょうか。

またこの佇まいの中に身を置きたい

そんな事を想いながら

高野山を後にしました。


母と高野山日和-その2 南院

2013年11月13日 | お宿

根本大塔のある境内

高野山は約1200年前に

弘法大師によって開かれた

高野山真言宗の総本山。

標高900mの盆地に

117の寺院があり、

そのうち52か所の宿坊があります。

南院(なんいん)

高野山観光協会

紹介していただいたのが

南院というお寺の宿坊。

南院

宿坊と言っても居心地は普通の旅館と変わりなく

高齢の母のために1階のお部屋を配慮してくださり

到着したときにはお部屋は暖められていました。

南院 宿坊のお部屋

高野槇(こうやまき)でつくられた

お風呂で体を温め

その後の食事はもちろん精進料理です。

南院 宿坊の精進料理
煮物味噌こんにゃく柿の酢の物

祈りを捧げる

翌日の早朝、お寺の本堂で行われる

勤行に参加してみました。

南院 本堂

真言宗の読経は鐘や太鼓を鳴らし、

その独特の雰囲気に包まれていると

気分が高揚してきます。

南院 早朝勤行

この日の未明、ツイ(Twitter)友の旦那さまが

長年患っていたがんで旅立たれた事を

ツイッターの内容で知り、

なんというめぐり合わせかと

先に逝った父とko-ichiと共に

その方のご冥福を思い

祈りを捧げました。

南院 中庭

ko-ichiが旅立ってから、

仏事・法要に接する機会が増えたけれど、

宗教がなんであれ

祈りには人の心を癒す力があると

最近感じています。

南院 玄関前の大樹

心静かにこういったところに

身を置いて過ごす

こんな旅もいいなと思わせてくれた宿坊です。

高野山真言宗 別格本山 浪切不動尊別当 南院(なんいん)
〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山680
電話:0736-56-2534
FAX:0736-56-3500


母と高野山日和-その1

2013年11月12日 | コタ&カメ号が行く!

印南SA

最近よくテレビで

取り上げられている高野山。

そんな番組を見ていて

母がぽつりと

「行ってみたいねぇ」

と言う。

望みをできるだけ叶えてあげたい

私としては、初のロングドライブに

挑戦となりました。


高速道の運転

岬から高野山へ車で行くには4時間以上。

高速道での運転もバイクに乗っていた

十数年前以来だったので

緊張からハンドルを握る手に汗が滲みましたが

そんな中でも、少しこの高速で走る感覚が

懐かしかったり。

道の駅 紀の川万葉の里

高速道を降りてホッとしたのもつかの間、

しばらく走って高野山へと上がる山道に入ると

カーブをくねくねと曲がる登り坂。

前方後方から来る車に気を使いながら

それでも盛りを過ぎつつある

鮮やかな紅葉に目を見張り、

何とか無事に登りきる。


高野山

高野山入口には大門。

高野山 大門

高野山 大門

頼りにしているナビに従ってさらに進むと、

この日泊まる予定のお寺が見えてきました。

南院


パン教室

2013年10月29日 | 日常のひとこま

朝日の中の野の花

以前からちょっと気になっていた

パン作り。

自分で作った出来たては

美味しいんだろうなぁと

思っていました。

地元にも作り方を教える

教室があると知って

早速体験コースに参加してみました。











普通の個人のお家を開放した

小さな教室でこの日は私を含め生徒さんは5人。

パン生地を作るところから始め

粉の温度と水を入れてからの生地の温度の調節の仕方、

材料の種類、パン生地の丸め方、発酵や焼く時間、温度などなど

注意しなければならない事が山ほどあって、とても奥が深いと感じました。

生地の丸め方など手のひらの小指側と親指側の腹を

ちゃんと台に付けて、丸めた手のひらの中で転がすように・・・。

これが初めてだと中々うまく行きません。

それでも先生に親切丁寧に教えていただいて

何とか焼きあがりました。

焼きあがったハムロールパン

この日作ったのは【ハムロールパン】♪

薄切りのハムをパン生地に巻き込み

みじん切りの玉ねぎとマヨネーズをミックスしたものを

その上にトッピングして焼き上げています。

一緒に作って添えてるのは【フロランタン】という

水あめ・蜂蜜・バター・砂糖を煮詰め、

アーモンドスライスを加えて焼いたお菓子です。


作った後は試食タイム♪

ハムロールパンの切り口

美味しかった~~

ホカホカしていて、やはり出来たては違いますね (*^-^*)ゞ


月一のこの教室に通って美味しいパンを

焼けるようになろうと思っています。


荒れる海

2013年10月23日 | 日常のひとこま

夜明けの月と海

普段は静かで

心和ませてくれる海も

ひとたび台風が近づくと

波が大きく高くなり

音が家にいる

私たちのところまで

響いてきます。

台風で荒れる海

それは「どどーん、ごぉー」という

地響きのような低い音。

台風で荒れる海

台風が太平洋を通る時は

真っ先にさらされる場所がこの岬。

台風で荒れる海

今年は次々とやって来る模様。

どうかこれ以上被害が出ませんように。


那智日和

2013年10月11日 | コタ&カメ号が行く!

那智大社の八咫烏

以前から何度も訪れて来た

那智大社や那智の滝。

だけどいつも人の運転する車に

乗っかってきたので

今回は自分が運転する車で

行ってみたくなりました。

出かけしなに母に声をかけると

自分もそこで咲く

ある花を見たいと言うので一緒に。


今は随分上の方まで

車で行けるようになったので

楽になりました。

車で山を登るように急登を行った先に見えるのが

青岸渡寺の三重塔と那智の滝。

青岸渡寺の三重塔と那智の滝

そこから少し歩くと那智大社。

那智大社

母は先月も来ているし、と車で座って待つことに。

境内の石垣に行くと、母が見たいと言っていたお花が

日影で咲いていました。

紀伊上臈杜鵑(キイジョウロウホトトギス)

紀伊上臈杜鵑

(キイジョウロウホトトギス)

です。

花の色から

黄上臈(キジョウロウ)とも

言うようですが

県のデータブックで

絶滅危惧(きぐ)2種に

指定されているようですし、

ここは紀の国、

地名の方がしっくりくるかな・・・。

紀伊上臈杜鵑(キイジョウロウホトトギス)

那智の滝へと向かう石段の参道。

大きな杉木立に囲まれた道を行きます。

那智の滝への参道入り口

那智の滝参道入口の鳥居

石段を下りて進むと壮大な滝が姿を現す。

那智の滝

こうした自然が造りだす

圧倒されるような景色は不思議です。

那智の滝参道の石段

自然の大いなる造形に対する畏怖心が

そこに神が宿るという信仰心になっていくのでしょうか。

長い石段を上がりながらそんな事を考えました。

家に着いたら母が

「庭に杜鵑草(ホトトギス)が咲いとったよ」と。

杜鵑草(ホトトギス)

杜鵑草(ホトトギス)

そう言えばこの花も母は見たいって

言ってたね ♪


岬の子たち

2013年10月03日 | まち歩き・お散歩

灯台に棲む猫

吹く風が涼しく感じられ

この岬にも秋の訪れを

感じるようになりました。








道端のお花たちも

風に揺られるのが

気持ち良さそうです。


釣鐘人参(ツリガネニンジン)

釣鐘人参(ツリガネニンジン)

釣鐘人参(ツリガネニンジン)

釣鐘人参(ツリガネニンジン)

仙人草(センニンソウ)

仙人草(センニンソウ)

蔓穂(ツルボ)蔓穂(ツルボ)

蔓穂(ツルボ)

星朝顔(ホシアサガオ)星朝顔(ホシアサガオ)

星朝顔(ホシアサガオ)

灯台のほど近くに鎮座している

潮御崎神社(しおのみさきじんじゃ)には

幾匹かの猫たちが棲みついています。

潮御崎神社(しおのみさきじんじゃ)入口

入って行くと

さっと目の前を横切るものがいました。

潮岬の猫たちとタヌキ

そぉっと近づくと・・・。

潮岬のタヌキ

君も岬の子なんだね。

潮岬のタヌキ

ここの地区は吉野熊野国立公園に

指定されていることもあり

開発されていない土地も多く、

そんなうっそうと茂った林には

タヌキの他にも猿やイノシシ、アライグマがいると聞きます。

潮岬フィッシングセンター

この辺りの木々は

紅葉しない木がほとんどなので

一年を通して青々としていますが、


それでも天高く

空は秋を告げて。

潮岬灯台


黒猫ちゃんのいる重畳山-その1

2013年09月27日 | 山歩き

重畳山へ

先日登ってみたいと思った

重畳(かさね)山。


地元の人に聞くと

学校の遠足で登ったとか

そんな感じ。

それでも、弘法大師開基の霊山として

人々の信仰も深いとされている

海抜302mの立派な山。


お天気もいいし

コタ&カメ号に乗って

ちょい行ってみますか。



出発

登山口近くで降り

ザックを背負って歩き出す。

コタ&カメ2号

民家の間の道から。

標識があるのは助かります。

重畳山登山口の標識

重畳山 山道

登山道らしい道が現れました。

やっぱり山歩きはこの感じ ♪














道端のお花や

苔のような小さな葉っぱ、

キノコも歓迎してくれてる ♪

彼岸花苔のような小さな葉っぱキノコ

小笠山

分岐の標識に「<小笠山」とあったので

寄り道してみました。

小笠山へと続く

頂上は草が茂っていていい景色じゃなかったけど

下る途中で展望が開けて

遠くの山々が見渡せるように。

高いところに来たんだという実感が湧いてきました。

遠くの山々

お花お花お花

遠くに熊野灘が見えます。

熊野灘

さらに頂上目指して進みますが

この先、いたいけな山の住人が居ようとは

思いもしませんでした。


古座川へ

2013年09月19日 | コタ&カメ号が行く!

古座川上流へ

この地に住むと決めたからには

この地域のことをもっと知りたい。

と言うわけで

今回は古座川に来てみました。


大塔山を源流とし

「日本の秘境100選」、

「日本の名水百選」

等にも選ばれ、

最後は熊野灘へと注ぐ。






今回、その河口から上流へと上がってみた。

古座川 下流

古座川駅の案内所でいろんな資料を調達し出発!

途中、お地蔵さんと「重畳山(かさねやま)登り口」を見かける。

お地蔵さんと「重畳山(かさねやま)登り口」

この山は次回の楽しみにとっておこう♪

上流へ行くにつれて大きな岩が姿を現す。

古座川 川沿いの景色 巨岩1

古座川 川沿いの景色 巨岩2

明神橋から支流の小川(こがわ)へ。

明神橋

滝の拝(はい)

山中の曲がりくねった狭い道を

やや緊張気味にしばらく進む。

長く感じる運転時間だったけど

『滝の拝(はい)』に来た。


渓流瀑で川床が岩になっている。

小石が水流で転がって岩石を削り、

その一部が水路状になり

落差8メートルの滝になったそう。


気の遠くなるような

年月なんだろうな・・・。

滝の拝 川の流れ

昔、太郎という侍が

人々の目を楽しませるために

岩床に刀で穴を掘り続けたが

千個の穴まであと一つのところで

刀を滝壺に落としてしまう。

古座川 川沿いの植物

探しに潜りに行ったきり姿を見なかったが

落とした刀と丸い大きな石を土産に

ひょっこり帰って来た。

聞けば滝の王だというお姫様に

歓待されていたと。

彼岸花














それからは滝壺でゴロゴロ鳴っていた音が

ピタリと止んだという。

その時の持ってきた石が

この金毘羅さんに祀ってあるものだそう。

滝の拝 金毘羅さん

「太郎」という名前から

竜宮伝説も連想してしまうような(笑)

滝の拝 橋

この南紀 熊野の山々には熊野三山もあり、

帰省の時、ko-ichiとバイクで巡っていた頃から

神の御座すところという気がしていた。

熊野の「くま」は、「神」や、「隅(すみ)」

を意味する等の諸説があり、

「神のおわす奥まった地」という。


昔は辺境とも見られたこの地

探検のし甲斐がありそう!


ねっ!コタカメ2号、たのむよ~!

古座川に架かる橋とコタカメ2号

らにゃ~ (ΦωΦ)ゞ