MRIのすべて(all about MRI)

磁気共鳴イメージング(MRI)に関するさまざまな経験や知識を提供しつつ今後の展望を切り開きたい.

MR画像のコントラスト

2006-01-18 23:04:21 | Weblog

だんだん理屈っぽくなってきましたが,MR画像の見方を理解するためには,もう少し我慢してお付き合い下さい.

前回の解説では,MR画像(スピンエコー画像)の画像コントラスト(濃淡)は,5個のパラメタで決定されると書きました.

5個もパラメタがあると,大変複雑なように思えますが,実は,意外と簡単なのです.

実際には,5個というよりも,ρ,TR/T1,TE/T2の三つの値で画像のコントラストは決まります.すなわち,TRとT1の比,TEとT2の比を考えればいいのです.これを式で書くと,画素の強度(明るさ)Iは,

I=kρ(1-exp(-TR/T1))exp(-TE/T2)

とあらわされます(kは定数です).

そして,上の表に示すように,TR/T1が(1より)大きいか小さいか,TE/T2が(1より)大きいか小さいかの4個の組み合わせの場合で,撮像が行われ,それぞれの場合が,昨日お話した,T1強調画像,T2強調画像,プロトン密度強調画像となるのです.

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