MRIのすべて(all about MRI)

磁気共鳴イメージング(MRI)に関するさまざまな経験や知識を提供しつつ今後の展望を切り開きたい.

MR画像=緩和時間を強調したプロトン密度分布

2006-01-17 23:17:28 | Weblog

話が随分それたので,もっと真面目な話をしましょう.

それは,MR画像とはいったい何か,ということです.

「核磁化分布」という言い方もありますが,これは,物理学的には正しいものの,MR画像の意味をあらわす,という点では,適正な答えにはなっていません.

すなわち,MR画像とは,(核磁気)緩和時間を反映した核スピン(プロトン)密度分布です.

緩和時間が何か,ということは,後のセクションで示しますが,緩和時間という(生理学的・物理学的)情報がプロトン密度に重ねられていることが,MRIを非常に有用なものとしています.

もし,緩和時間が,MR画像に反映されなかったら,MRIは,これほど広く使われることはなかったでしょう.すなわち,緩和時間は,病変や組織間の違いをあらわすものなのです.
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« MRIの応用(少し脱線) | トップ | スピンエコー画像 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事