この図は,ROAに対して,TrueFISPにおける信号強度を計算してプロットしたものです.
このように,ROAが±πのときは,信号がゼロとなり,その間±3π/4の領域では,ほぼ一定の信号強度を持つことが分かります.
ROAが±πのときが,いわゆるダークバンドに相当します.ですから,たとえば,TR=10msのときは,±50Hzの時に,ROAが±πになりますので,1.5T(共鳴周波数64MHz)で撮像しているときには,その幅100Hzの3/4である75Hzの幅の均一性,すなわち1ppm位の静磁場の均一性があれば,TrueFISPは,一定の信号強度分布を与えることになります.
これは,心臓などの限られた領域であれば達成可能ですが,ボディ全体などで1ppmの静磁場均一性を確保するのは難しいため,周辺部でダークバンドが見えるようです.
なお,refocused FLASH(GRASS,FAST)と書いてあることに注意して下さい.
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