スピンワープ法にスピンエコーを組み合わせた手法が,MRIの主流になったことを前日述べましたが,これを,衝撃的な形で示したのが,UCSFから発表された以下の論文です.
Nuclear Magnetic Resonance Whole-Body Imager Operating 3.5 K Gauss
L Crooks, M Arakawa, J Hoenninger, J Watts, R McCee, L Kaufman, PL Davis, AR Margulis, J DeGroot, Radiology, vol. 143: 169-174, 1982.
この論文では,当時としては,驚異的な高磁場である0.35Tの超伝導磁石を用いたMRIが報告され,マルチスライス,マルチエコーという,その後の臨床撮像のシーケンスのスタンダードが提案されました.
この論文は,当時,全身用MRIの開発を行っていた私にとっては,衝撃的なものでした.でも,同時に,目標とした論文でした.
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