MRIのすべて(all about MRI)

磁気共鳴イメージング(MRI)に関するさまざまな経験や知識を提供しつつ今後の展望を切り開きたい.

MRIの歴史的論文(12)

2006-03-31 22:27:42 | Weblog

スピンワープ法にスピンエコーを組み合わせた手法が,MRIの主流になったことを前日述べましたが,これを,衝撃的な形で示したのが,UCSFから発表された以下の論文です.

Nuclear Magnetic Resonance Whole-Body Imager Operating 3.5 K Gauss

L Crooks, M Arakawa, J Hoenninger, J Watts, R McCee, L Kaufman, PL Davis, AR Margulis, J DeGroot, Radiology, vol. 143: 169-174, 1982.

この論文では,当時としては,驚異的な高磁場である0.35Tの超伝導磁石を用いたMRIが報告され,マルチスライス,マルチエコーという,その後の臨床撮像のシーケンスのスタンダードが提案されました.

この論文は,当時,全身用MRIの開発を行っていた私にとっては,衝撃的なものでした.でも,同時に,目標とした論文でした.
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