子育て堂

おとうちゃん劇団員、おかあちゃん保育士
高校生・中学生・2歳児・ワンちゃん
小さな我が家は子育て堂(^^)

その心意気

2006年09月15日 11時17分54秒 | 親と子のコラム
先日トリマー体験したのですが(2つ前の記事を見てね)、
今日は体験させてくださったトリマーさんのことを。

そこは毎日のように開いている美容室ではなく、
知り合いの方に頼まれたときだけ、1日1頭か2頭しか受けないのだそう。

盲導犬のパピーウォーカーとして1頭のゴールデンレトリバーを預かり、
そのワンちゃんは病気になってしまい、盲導犬にはなれなくなってしまったけれど
そのまま引き取って今もご一緒に暮らしていらっしゃる。
そんな中もっと犬のことを知りたいと思ってトリマーの学校に入られたとか。
やがてご近所の方に頼まれるようになって、小さな美容室を作ったとのこと。

「トリマーは動物の嫌がることをするから(動物に)嫌われちゃうのよね。」
と、それは不本意なのよと笑いながら

「もっと飼い主さん自身に自分の犬を手入れをして欲しいの。
だから、やり方を教えるから自分でちゃんと育てて欲しいの。」

もともと口数の少ない方なのですが

おっしゃりたいことはとても心に染みました。

面倒くさいことや、嫌がられることをやることは
誰だって避けたいものです。

やってくれる人がいるなら、おまかせしちゃえ。

楽、は 手に入りますけれど
ぽつん、と失うものが確かにあって
それは心と心を繋ぐ糸のひとつがぷつん、と切れた感じ・・・でしょうか。

本当に子育てと同じだなぁと思いました。

「今」を誰かに任せては・・・どこかで必ずひずみが来るのです。

だけど、みんな不安な中で子育てをし
わからないことや、初めてのことにビクビクしてしまう。

だから
こんなふうに、「あなたがやるのよ。」という基本線の中で
一緒にやってくださる方がいるというのはありがたいなぁと思いました。

預かってくれる人がやってくれているからいい、というのではなくて

どんなふうに接しているか、やっているか、その技を盗んじゃえ。
聞けば、必ず教えてくれるはずです。
預けることは悪いこと、申し訳ないこと、ではなくて
親も学べる素晴らしいこと、と思えば気も楽ですね。

預かる側も実はいろいろ学ぶことができるのですけれどね♪

だれだって、なんでもかんでも完璧にはできないのだから
試行錯誤で手間暇かけて育んでいきましょう。

トリマーさんの「飼い主さんがやるべきことはやってもらうの。」

素晴らしい姿勢だと感じたのでした。


*今日のおすすめ本
「ロボママ」(エミリー・スミス作 文研出版)

今年の小学校中学年の課題図書。

【日記】トリマー修行

2006年09月12日 19時18分41秒 | 日常のヒトコマ
今日、トリマー修行してきました!

なーんて。

ぢつはあまりにも毛が伸び放題になってきた空・・・
(ヨークシャーテリア♂間もなく5カ月)
あたしは短髪が好きなので、なんとかしたかった。

バドミントンで知り合った方がトリマーさんだと言うので
「あのぅ・・・4カ月でもカットできますかね?」と聞いたら

「なんなら教えてあげようか?」とおっしゃる。

わーいわーい☆お家は歩いて2~3分だし~♪と出かけたら!!!

そこのお家にちっこい離れがあるのは知っていたが
・・・
今日、窓が開いているのを初めて見て・・・
そこはそこは、まぎれもなくワンコの美容室なのだった!
知らなかった・・・。
あたしゃ、のんき~に
「チョイス」とか「ムーンライト」なんぞのビスケットを抱えて来てしもた。

大変恐縮していると

「え?教えるだけだからいいのよ。あなたがやるんだし。」

え?

そこからみっちり2時間、
まずはエプロンを着けさせられ
基本中の基本「シャンプーのしかた」「肛門腺の絞り方」から教わり、
それからトリミング台の上に乗せて
爪切りもまずお手本を見せてもらって自分でやり、ヤスリかけもやり・・・

バリカン・・・

コ・コワイ・・・あたしはShinを虎刈りにした前科者・・・。

半分はやってもらってあとの半分はなんとかかんとかがんばってみた。

そしてハサミで仕上げ。
ここが大変だった!
ぬぁんと、あたしはハサミがうまく使えないことが判明。

こんなに不器用だったとは!

やっとの思いで、空りん「シュナウザーカット」にいちおなりました!

トリマーの仕事って大変!尊敬!
美容師さん理髪師さん尊敬!

雰囲気変わりすぎて
「空」というより「ソラ~ン」と鼻に抜ける感じになってしまいました。

とんでもない初体験だったわ。
おもしろかったけどね♪

2006年09月12日16:01

ママに対する価値観

2006年09月07日 19時35分32秒 | 親と子のコラム
今日、クラブへふらりと遊びに来た子がいたの。
お菓子の袋持って、ボリボリ食べながら。
ちょうどお迎えにいらした方が「立って食べるのはよくない!」って
言ってくださった。
その子は「○○くんのママってちゃんと叱るんだー。うちは叱られない。」
そして
そのママさんに向けた目は「ちょっとかっこいい」もの見たって感じに輝いて、
「さ、帰るよ!」の声にその子までつられて行っちゃった。

そのママはたしかにかっこいい。
だけど
このままでいいの?

ねぇママ、ほんとにこれでいいの?

基本的なマナーだったり生きていく上で大事なことをびしっと教えるのは
あの子自身のママであって欲しい。

子供の心の中でママとしての価値を少しでも他人に見いだされて平気でいられますか?

いつかきっと思うもの。

「本当はちゃんとママに(パパに)教えてほしかった。」
「本当は、親が教えてくれることではなかったのか・・・?」
(どうしてちゃんと教えてくれなかったの?)

それはあまりに寂しすぎる。
そういうことが多すぎると
どうして?って見捨てられていたような気持ちが、疑念が湧いてくる。

細かいことだったり、面倒なことではあるけれど
生活習慣や身だしなみや行儀・・・それはやっぱり家庭の役割。
たくさんの人と社会生活を円滑に営んでいくためにだけではなくて
その子の健全な心の育成のために。
抜けてることがあってもいいの。
せめて、基本的な躾だけ・・・(それだって大変なこと!)
どうか、子供達が明るい光の道を歩んでいけるように。

腑に落ちる

2006年09月06日 21時08分21秒 | 日常のヒトコマ
私は学童保育の仕事をしている中で子供達からいい言葉をたくさんもらえます。
それは本当に何気ない子供の言葉の数々で

なのに時に「なるほど!キラーン☆」とばかりにストンと腑に落ちてくるのです。
その時はもう目から鱗の快感です。

さて、今日のひとこと。

小学校2年生の男の子のおうちが最近改築されて
それは素敵なお家に建て変わりました。
「Tくんのお部屋はどこなのかなぁ~?」って聞くと

「壁のない部屋だよ。妹と一緒。」と言いました。
(それは質問内容とズレのある答えでしたが)

「へぇぇ、後から壁作れば2つのお部屋になるんだね♪」と言うと

「ううん。壁は作らないの。」

来たーーーーーー☆ピカーーン☆。

「壁は作らない。」

なんて素敵な言葉なんでしょう。
そう、生きていくのに本当は壁なんていらないの。
壁を作って苦しくなってしまうのはほかでもない自分なのだから。

思いも寄らぬところから必要なメッセージというものは来るのです。
生きてるって すごいよね。

ココロクバリ

2006年09月06日 09時41分05秒 | 日常のヒトコマ
昨日は仕事でどうしても規定時間を超えて子供を預からなければならなくなり、
息子を少林寺拳法の稽古に連れていく時間にどうしても間に合いそうになかったので、
一緒に稽古に行くお友達のお母様にお電話して
「申し訳ないのだけど、うちの子も一緒にお願いいたします。
あとでおっかけて行きますから。」
とお願いし、うちに電話を入れ出た主人にその旨を伝えました。

保護者のお迎えが無事来て、ようやく私も帰宅。
同時に一件のメール。
見れば、稽古に同行してくださったお母様で
「無事着きました♪まだ体育館は真っ暗だけど。」とのこと。

ん? ご丁寧にありがたいなぁって思ったのですが
(私の場合は、そんな細やかなことしないから)

あとからその体育館へ向かって、
子供達の稽古を横目で見ながら子育てなどについてあれこれ話していました。

あたしたちって悩める母♪

「Shinはあたしと離れたりすることに不安を覚えるらしい。」と話していると、

「あ、そうそう。さっきもやたら気にしてた。
<ぼくのお母さん、どうしたんだろう?仕事かな>
<お母さん、何かあったのかな>
って来る道すがら何回か言ってたから、体育館に着いたときに
<お母さんにメールしとくね♪>って言ったら<うん♪>ってうれしそうだった。」

彼女の心配り、心遣いにすごく感激してしまいました。
なんて優しい人なのでしょう!

息子の不安を受け止めて、
そう。
「仕事だってよー、大丈夫大丈夫。」なんて軽く流すことなく
(だって、息子にしてみれば大丈夫なことではなかったわけだから)

さりげなく不安を和らげる行動を取ってくれたことがありがたくてありがたくて

私もこういう心配りができるようになろう♪ってほんわか思いました。

しかしShin・・・あたしの前ではそういう態度一切ださないんですよね。強がりめ♪



無事稽古も終わり、みなで自転車を走らせて気持ちよく帰ってから・・・

・・・あたしは息子の怒濤の尋問に遭いました・・・。