「ファイナル 第６戦」

　終了のブザーが鳴り響くと、会場は歓喜の渦に包まれた。。。ファイナル第６戦、セルティックスがレイカーズに１３１対９２で勝利し、２２年ぶりの１７回目となるファイナル制覇を決めた瞬間だった

　
　その瞬間、優勝の喜びをかみ締め雄叫びを上げたケビン＝ガーネットはコートの中央に走り、センターサークルのセルティックスのロゴにキスをした。そして、観戦に訪れていたビル＝ラッセルにこう伝えた。
　「俺も手にしたよ。俺も手にしたよ。俺たちを誇りに思ってくれただろ？」
　ラッセルは、「もちろんだよ」と答えた。
　ファイナルMVPは、ポール＝ピアースが授賞した。１０年間、セルティックス一筋で頑張ってきた結果ですね。

　
　今日の試合は、スコアだけ見ればセルティックスの圧勝だった。しかし、レイカーズが悪かったわけでなく、セルティックスの試合運びが圧勝に繋がった。。。特に、ディフェンスはすさまじかった。隙あればスティールを狙い、レイカーズは１９ターンオーバーを喫し、リバウンドでも４８対２９の差がついた。レイカーズが、得たオフェンスリバウンドは２本だけだった。コービーも、今日のセルティックスのディフェンスになすすべがなかったようでしたね。。。
　
　
　最後に試合後の各選手のコメントを載せておきます。

　ポール＝ピアース：「優勝がすべてを意味する。過去の偉大な選手達の影に隠れて生きていくわけにはいかないんだ。今は僕の番で、自分の歴史を作ることができる。セルティックス史上、最高のチームの1つになりたいなら、コートに（NBAチャンピオンの）バナーを掲げなければならない。僕達は今日それをやったんだ」

　ケビン＝ガーネット：「この為にここに集まったんだ。このために、ダニーの起こした数々の動きにより、ここで一つとなった。この瞬間のために」

　ドッグ＝リバースHC:「理由はたくさんあるけれど、優勝というのは本当に素晴らしいものだ。選手達が我々と共に頑張ってくれた。チームやグループとして一緒に戦う為に後押しした我々に応えてくれた」

　コービー＝ブライアント：「間違いなく、これまでプレイオフで見た中でも最高のディフェンスであった。かなり厳しいディフェンスを見てきたがその中でもトップクラスのものでもあった。目標はチャンピオンであった。MVPを獲得するものでもそれ以外の何でもなかった。チャンピオンを勝ち取りたかった。ボクらはこの敗北から何かを学び取らなくてはならない。そうしなければ（来年の）チャンピオンシップに勝つことなんて出来ないはずだ。俺は何より自分に腹が立つ。でも、今季のおれたちのプレーは誇らしく思う」

　サーシャ＝ブヤチッチ：「今日はハードな戦いだった。今は話すのだって辛いよ。ミスがボクらのバスケットボールを崩壊させた」

　フィル＝ジャクソンHC：「ハーフタイムにロッカールームでチームの自信を取り戻そうとした。けれど、セルティックスの勢いにのまれ、本来の力を発揮することは出来なかった」