見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

ごみ処理場で潤う村の事情

2007-05-04 00:53:41 | ネパール
6年前まで5学年までの初等学校しか設置できなかった村が、ここ数年で10学年まで学校規模を拡大した。
私たちNGOと現地カウンターパートの支援も入ったが、村全体の経済が潤う大きな理由があった。ごみ処理場の受け入れである。
ごみ処理場とは言っても、実態は「ごみ捨て場」だ。山岳部の村の奥深い所にカトマンズ市内から大量のごみが持ち込まれ捨てられる。


支援対象のその村に行く途中、何台ものオレンジ色のトラックが村を目指している姿に出会った。よく見ると、トラックの側面に日の丸が大きくペイントされ、「from the people of Japan」と印字されている。「以前は、JAPANでしたが、日本の方針が変わりました」とネパール人。わずかな表記の変化だが、受ける印象はかなり違う。

それにしても、カトマンズの街は一日でごみに埋まる。ビニール袋、食べ残し、紙ごみなどなどを道にポイ捨てするのが日常風景だ。そのごみを早朝に政府から依頼された業者がかき集め、山の中に捨てに行く。捨て場所になった地域は、政府からお金をもらう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒマラヤのマチャプチュレ | トップ | 歯に応える焼きモロコシ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ネパール」カテゴリの最新記事