弟さんがトイレに行かれた時、お姉さまに、
「とてもお元気そうで、ご病気されているようにはみえませんね。生き甲斐を見つけることで、いつの間にかガンが消えていたという話しもよく聞きますし。」と話しかけると、
「えぇ、私もそうあって欲しいと願っています。私は50歳の時に主人を亡くしたのですが、家のどこかが壊れたり、何か困りごとがあると弟を呼ぶんです。そうするとすぐ駆けつけてくれる。弟が独身だったのがな . . . 本文を読む
思い出づくり。
姉弟にとって、それは晴れやかな覚悟なのです。
「今回声をかけていただきご一緒させていただいて、私は、ホントにありがたいです。とても楽しいし、自分ひとりではここまでこれません。こんな幸運にはそうそうめぐりあいません。神さまのお導きだと思います。」
そう言うと、
「神さまのお導きですって。」
お姉さまは弟さんを見てにっこりされました。 . . . 本文を読む
「腹がすいたな、何か食べよう!」
と車を運転している弟さんが言うので、車を停めて近くの店に入り、ランチを待っていたときのことでした。
「弟が昨年12月、突然大量の血を吐きまして。」
とお姉さまが話を始めました。
するとその話を受けて弟さんが、
「胃潰瘍だと病院で言われたんですけど、その後大きな病院で診てもらったら胃ガンでした。最初の病院は小さい所だったから、わからなかったんでしょうね。転移してま . . . 本文を読む
純愛の聖地で出会った3人のドライブは、車の中でも話が弾み、車窓の景色も一層楽しいものになっていきました。
「本当は今日、妹も来るはずだったんですが体調を崩してこれなくなってしまったんですよ。
そこにあなたと出会った。
今まで見ず知らずの人に声をかけるなんてないんですが、良い人そうだし、ふいにお誘いしたくなってしまって、、。
私達の父は小説を書いていたんですが、その影響か私も文を書くのが好きで、 . . . 本文を読む
四国本土最北端に位置する庵治半島。
2004年『世界の中心で、愛をさけぶ』のロケ地となり、純愛の聖地として有名になった庵治の町に昨日は向かったのです。
バスを降りてマップ片手にロケ地を歩き、そのまままっすぐ行くと急な坂道が。気合いを入れてその坂道登りきると、おお〜っ、美しい空と海。そして海のやどりという名前の観光ホテルが立っていました。
ちょっと寄ってみようかなと思い、ホテルの入り口に近づくとち . . . 本文を読む