両側には切り立った高い崖。
深い深い谷底に向い真っ逆さまに落ちかけているのを、必死にもがきあえぎ落ちまいとしている。
どんなに抵抗したところで、心身ともに消耗するばかりで力尽きるのももう時間の問題。
「ならばいっそのこと、
落ちてしまえ」
力を抜くと、身体はどんどん谷底に向かっていく。
下へ下へと落ちていき、
「もうダメだ」
と思った瞬間、
両側の崖は消え、谷底だと思っていた場所は空の中。
青空の中にふんわりと身体は浮いている。
恐怖の時間が嘘のように、あっけないくらいに楽に空に浮いている。
空に抱かれているのだ。
崖はとまり木。休息の場。
ささやかだからこそ空に乗る。
力を抜いて空にまかせてみるのだ。
遠隔で見せてもらったある日の風景。
Tさま ご連絡をありがとうございます!
メールをお送りしましたが、戻ってきてしまいました(^^;
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