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日々の生活から

毎日の生活で感じたこと・考えたこと

才能のトリセツ/佐野貴著/PHP研究所

2025-07-24 20:45:53 | 
2021年から著者のPodCastを聞いて、自分の才能を見つけ、活き活きした人生でありたいと考えていた。
自分の才能を見つけるワークショップが開催されていて、参加を考えていたが、flier book campで講座が開かれるので参加。book camp前に読むことができた。

才能を発揮することで複業で収入を得たい。才能とビジネスプランは分けて考える必要がありそう。
人よりもできることが才能ではなく、自分にとって得意なことが才能なのです。
本の中に、才能を見つけるためのステップが書かれていて、campで順次、他メンバーと取り組めるのが楽しみ。

透析を止めた日/堀川恵子著/講談社

2025-07-07 21:24:13 | 
父が透析を始めて1年が過ぎた。認知症が進んでいる。
周りでも親が透析をしている、という話を度々聞いたので、そういうもの、と思っていた。
本屋でこの本に出会った。この先の見通しが欲しかった。
終末期の透析の過酷さに驚き、怖くなった。でも、それが現実だ。
腹膜透析について、希望を感じるが、どこまでできるか、自分が支えられるか。


おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子著/講談社

2025-05-27 21:10:44 | 
読書会のテーマ本だったので手に取った。 
登場人物のそれぞれに嫌な所があり、帯にも「ホラー」とあったので、そうした怖いものが好きな人は楽しめるのだろうか? 
読書会では、強さと弱さという文脈の後で、「自分がその職場をマネジメントする立場ならどうする?」という話になり、「嫌さ」が簡単に対処できるものではない、かつ、自分に近いものがある、という視点で、捉え直すことができ、有意義なものだった。 
読書会で、自分になかった下記の点に気付けたことも発見だった。 
・嫌われる要素を持たない登場人物はいなかった 
・芦川さんの気持ちについて書かれていない 
 

何者/朝井リョウ著/新潮社

2025-04-17 20:44:07 | 
読書会の課題図書。
現代のリアリティある様子が描かれている。
この作品が発売された2012年は、就職氷河期で、就活生の苦労と人をうらやむ気持ちとSNSがからむ様子に、ちょっと息苦しい。
今は当時よりも大手志向ばかりではない多様性が出てきているが、人気企業に集中する状態は続いている。
自分も渦中にいると単一視点になってしまうだろう。
それでも、みんな良いと思っているものばかりではなく、自分がエネルギーを発揮できる場所を見つけられることに比重が移って欲しい。

構造化思考のレッスン/荒木博行著/ディスカヴァー・トゥエンティワン

2025-04-17 20:43:13 | 
2022年のストラクチャード・シンキング講座を受講して、考え方と実習を素敵なメンバーと講師で学ぶことができた。 
その復習と使えるために習熟を狙って読んだ。 
今の自分に一番必要なのは 
 
傲慢さを自認しつつも、論点を大胆に削ぎ落す。これが構造表現なんだなと。P.143 
 
あとがきでも触れられているが、2022年の講座からバージョンアップしていて、実践が難しい「軸」の出し方が丁寧に書かれている。 
また、会話や会議で実践するために粗くても簡単にまとめる方法は勉強になる。 
どんな手法・考え方も「目的」を見据えることを2022年の講座から学び、そこから自分が変わり始めたことを実感している。 
 


歌う船/アン・マキャフリー著/創元SF文庫

2025-01-10 21:29:05 | 
AIの講演の中で、AIにできないことの一つに身体性に基づいた考え方がある、身体性を考える時SFがヒントになる、と聞いた。
東京大学の稲見教授が攻殻機動隊と並んで紹介していたのが本書だった。
本書は、人間の脳と宇宙船の身体を持つサイボーグの物語。
欲求との折り合いは「条件づけられている」という下りで、片付けられてしまうのが少し残念だった。私は、自分をより制御する(律する)ヒントが得たかったのかもしれない、と読み終わった後に気付いた。
相手を強く求める部分は恋愛物の熱い話になっていたり、ハッピーな結末になっているので楽しめた。



わたしが「わたし」を助けに行こう/橋本翔太著/サンマーク出版

2024-12-30 20:54:29 | 
幼少時に獲得した自分を守るための心の働き「ナイト君」。
急にキレて怒る、やる気が出ない、食べ過ぎてしまう、SNSがやめらない。こうした好ましくない行動は、ナイト君が自分を守ってくれるから。
自分が傷つけられてしまうことから、失敗してしまいそうなことから、不安やストレスから誤魔化すように、守ってくれる。
ナイト君のやり方は幼少時のやり方だから、今は好ましくない結果になる。

自分は難しいことを後回しにしてしまうことがある。あまりに難しいと「自分には手に負えない、誰か何とかして」と逃げ出してしまう。
これはナイト君の働きとはちょっと違うような。

きみのお金は誰のため/田内学著/東洋経済新報社

2024-11-03 21:32:56 | 
book cafe「今日fileのコーナー」で紹介されていて手に取った。
図書館で半年以上待った人気の本でした。
みんなが老後が不安だから貯金することは問題の解決にならない。問題の解決は生産性の向上であり、助け合いであり、贈与である、という説明に、意表を突かれ、でも素晴らしいことだと思った。
投資でお金を増やすことではなく、社会的な価値を高めることが大切であると説明されていることが、気持ち良かった。

「能力」の生きづらさをほぐす/勅使河原真衣著/どく社

2024-10-31 09:34:53 | 
Voicyのbook cafeに著者が対談で来ていて、手に取った本。
著者ががん闘病中に、書かれたこの本。設定が、職場で「能力がない」と言われて悩む息子に、幽霊になった母が対話する、というもの。自分なら、何を伝えられるのか?と、この設定だけでもどきどきする。
測定できない「能力」を、人材開発コンサル会社が如何に商品化しているか、そして人はその「能力」を元に評されることに弱い構造が説明される。
では、どう生きるのが良いのか。簡単な方法がないことを受け止めて、関係に生きること。簡単さに逃げないこと。
才能には発動条件がある、とたかちんが話すことに通じるものがあった。
それでも、色々できる方が良いよねと思い、本を読み続けよう。
これまでは「自分のできることを増やす」ことばかりに目を向けがちだったが、人との関係についても働きかけよう、と思えた。

ロギング仕事術/倉下忠憲著/大和出版

2024-10-25 19:55:53 | 
会社のPodcast好きが勧めてくれたナレッジスタックで、ログを書きながら仕事を進める方法がよく語られている。
私も書くことが好きなので、書くことを仕事の中にどう組み込むのか?と思っていた所、書籍化がされていた。著者のPodcastを聞いて、手に取った。
一日の始まり、1時間ごとに、人に語り掛けるように記録する。記録があるから、続きや割込みやよそ事から戻って来られる。記録があるから振り返りができる。考えられる。
すごくたくさん記録は生まれたけれども、「考え」は全然進んでいないというなら要注意のサインです。それはロギング仕事術のコンセプトから外れ始めています。記録だけしているのは楽ですし、データが増えていくのはコレクション的な楽しさもありますが、それだけであれば自分の手で記録する必要はありません。それこそコンピューターの自動的なログに頼ればいいでしょう。
大切なのは書くことを通して「考える」ことです。自動的なログでは、「考える」ことが起きにくいのです。その点は注意してください。
P.90

ナレッジスタックではobsidianがよく出てくるが、本書ではメモ帳でもWordでも、使い慣れたものから始めれば良いとハードルを下げてくれる。
少しづつ、ログを書き始めているが、振り返りでの効果まではまだ出ていない。それでも、複数の仕事が並行するので、ログがあると再開が早いことを感じている。

休養学/片野秀樹著/東洋経済

2024-10-20 21:09:28 | 
睡眠だけの休息だけでなく、活力が得られる活動もしよう、との話。
活力の例も具体的に書かれている。
河合隼雄だったかが、「元気な人は色々なことをしている。色々なことをすることで元気の鉱脈を掘り当てて、そこから元気をもらっている。だから休むだけでなく、色々なことに首を突っ込むことで元気になる。」というようなこと言っていた。
「自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術」では、ひたすら休息を取ることの大切さが語られていた。とてもシステマティックに、疲れた量に対して、休息が必要な日数を算出して、予定を調整する方法が説明されている。活力が得られる活動も、一定の負荷がかかることを認識しつつ、休息とのバランスを取るのが良いということだろう。