Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

『レインボウ・カフェ』&『カイルア・キャンディー・カンパニー』(2)

2011年05月05日 | カイルア・コナ地区


<カイルア・キャンディー・カンパニー>を探して


コナを訪れたときに購入する、定番のお土産に、
Kailua Candy Company(カイルア・キャンディー・カンパニー)の、
ハンドメイドのチョコがあります。

ひとつひとつ手作りしたチョコの味わいは、
「アメリカのチョコレート店トップ10」に選ばれたという折り紙つき。
はじめて購入したときから、すっかり気に入ってしまいました。


2010年1月8日:午後3時30分

ターゲットでのショッピングを終え、
コンドミニアムに戻る予定だったところ、
「やっぱり、今買っておきたい。」と、妻が言い出したので、
カイルア・キャンディー・カンパニーに立ち寄ることに。

車に乗り、Kuakini Hwy.とKaiwi St.の角まで移動する間、
「もしかしたら、お店が無くなってるかもしれないよ。」と、
ぼくは不安を口にしました。
「ええ?どうして?」
「今日まで、お店の前を何度か通ったけど、看板を見た覚えがないんだよ。」

カイルア・コナを象徴するロゴマークの看板が、
車で通り過ぎる折に、目に触れなかったのです。
「そんなぁ。ほんとに?」
「うん・・・。」
「ほんとに、見なかった?」
なおも聞き返す妻に、通りすがりの印象でしかないぼくは、
「とりあえず、行って見るしかないけど。」と答えるほかありません。

見覚えのある建物の前まで来たとき、不安は確信へと変りました。
「ほら、看板も出てないし、中は真っ暗だよ。」
「え~~っ?」
助手席で愕然とする妻。
L字型の建物の角でオープンしていたお店が、見当たりません。
それでも、以前訪れたときと同様、
一旦裏手の駐車場へと車を乗り入れました。

「どうしちゃったのかな? つぶれちゃったのかなぁ?」
明らかに空き店舗となっている建物を見てショックを受けた妻は、
もはや車から降りようともしません。
じつは、今回の旅行にあわせて、
妻は最新のガイドブックを買っていたにも拘らず、
旅行バッグに入れて持ってきたのは4年前に出版されたもの。
そのため、最新の情報が一切分からず、
手元にあるガイドブックでは、お店の住所も元のまま。

「念のため、お店を覗いてみるよ。
 もしかしたら、移転の案内が貼ってあるかも。」
そう言いおいて車を降りると、空きとなった店舗へと近づいていきました。
入り口へと続く階段を上がろうとしたその時、
ステップに一匹のゲッコー(ヤモリ)が、
ピタリと止まっているのに気づきました。

「キレイだなぁ。」
それはそれは、
思わず見惚れ
てしまうほど、色鮮やかな緑のゲッコーでした。
(あっ!せっかくだから、カメラで撮っておこうかな。
 でも、カメラは車の中に置いて来てるし、
 取りに戻っている間にいなくなってしまうかもしれないなぁ。
 どうしようかな~?)
などと躊躇していると、うしろから女性の声が!

“May I help you ?”
「えっ?」
振り向くと、
黒髪に褐色の肌、タンクトップに短パン姿、
スラリと伸びた長い脚が否応なく目に飛び込んでくる、
それはそれは、思わず一目惚れしそうなほど綺麗な女性が、
片手に大きなタグの付いた鍵を持って立っていました。
しかし、その表情は、なぜか困惑気味。

「あ、いえ。」
とっさに、頭の中で、
(ゲッコーの色があまりにキレイなので、写真を撮ろうかどうしようか迷っていたんです。)
と、英語でどう言えばいいのかを考え出したぼく。
同時に、ひとつの疑問が・・・。
(なぜ彼女は大きなタグの付いた鍵を持って、困惑気味にぼくを見ているのだろうか?)

だが、ふたつの答えを導き出す前に、
(そうじゃないだろ!)と、頭の中で、
もうひとりのぼくがツッコミを入れてきました。
(ああ、そうだった!)
危うく本来の目的を忘れるところだったぼくは、慌てて彼女に尋ねました。

「あ~,Excuse me.
  Do you know え~と、where is the Kailua Candy Company?
 あの~、When I came  here、・・・ 4 years ago,
 the chocolate shop was here.」
(4年前ここに来た時、カイルア・キャンディー・カンパニーという店があったんだけど、知りませんか?)というつもりで訊ねると、
意味は通じたようで、困惑していた彼女の表情が柔らぎました。

「ああ、そういえば、〇〇〇〇だった。
 でも、〇〇〇〇〇ないわ。
 今は、〇〇〇〇〇カロのコーストの〇〇〇〇〇〇〇〇だと思うよ。」
「コースト?」(海岸沿いに移転したと言っているのか?)
聞き取り切れなかった彼女の英語をなぞるようにぼくがリピートすると、
女性は急に自信がなさそうな表情で後ろを振り向き、
「ジェーン、〇〇〇〇〇〇だった〇〇〇の店って、
 コーストッの〇〇〇だったよね?」と、
20メートルほど離れた店先で段ボール箱を抱えた金髪の女性に向かって大きな声で尋ねました。

どうやら、目の前の彼女もその店のスタッフのようで、
ジェーンと呼びかけられた女性からは、一瞬の間を置いて答えが返ってきました。
「そうよ。カースコのあるところ。もう随分昔に越したわよ。」
その返事を聞いた瞬間、ぼくは理解しました。

コースト(海岸)じゃなくて、
大型ディスカウントストアの“Costco”のことを言っているのだと。
さらにジェーンと言葉を交わし、確信を得た目の前の女性は、
Costco のあるカロコ地区への行き方を説明してくれました。
(とりあえず、コストコまで行けば分かるだろう。)
彼女の説明を全て聞き取れないまでも、
Costcoのある場所を知っているぼくは、笑顔で頷いてみせました。

ゲッコーのことなど頭からすっかり消えているぼくは、
説明を終えた綺麗な彼女に何度も礼を言って別れ、車へと引き返しました。
運転席のドアを開け、乗り込む前にもう一度女性のほうを見ると、
彼女は、ぼくが立ち止まっていた階段脇のドアを開けようとしていました。
そして、そのドアには[Toilet]の文字が!!

それを見た瞬間、
彼女がなぜ大きなタグの付いた鍵を持ち、困惑した表情でぼくを見ていたのかという疑問が解けました。

「そうか、そうか。」ひとり納得しながら車に乗り込むと、
「なに?なに?・・・お店のこと分かったの?」と妻。
「あ、いや・・・そうじゃなくて、いや、そうなんだけど・・・。」
くわしく説明するのが面倒臭かったので、
とりあえず、Costco の辺りにお店があるらしいから行ってみようと説明し、
車を走らせることに。

Kaiwi St.から19号線に出て、北に向かいHina Lani St.へ右折。

場所は分かっていましたが、Costco に立ち寄ったのはこの日がはじめて。
ほぼ満車状態の駐車場になんとか車を停めたまではいいけれど、
よくよく見回してみれば、
ここにカイルア・キャンディー・カンパニーがあるとは、
到底思えません。
(行けば見つけられるだろう。)と甘く考えていたのが間違いのようで・・・。
「ねぇ、ほんとにここなの?」と、妻も疑わし気。
「Costco のあたりって言ってたのは間違いないんだけどな~。」
それでも、巨大な倉庫のような店内まで入って見ましたが、
どう考えても店内にあるはずがありません。

「しようがない。あの人に訊いてみよう。」
のんびり探している時間もなくなってきたので
思い切って、入り口に立っていたスタッフに尋ねてみることに。
すると、意外にもあっさりと答えが!
「ああ、そのお店なら、そこのKamanu Streetへ出てまっすぐ行けば、
 Subwayの向かい側にあるよ。」
「サブウェイ?」
「そう。」
たしかSubwayの向かい側にあるのはレインボウ・カフェだったはずだと思った
ぼくは、念のためもう一度聞き返したのですが、間違いない様子。
「どういうことだ?」
半信半疑なまま車へと戻り、
それでもすぐさま、教えてもらった通りに行ってみることに。

今度こそ、たどり着けるだろうか?
助手席の妻とふたり、道の両側を注意深く見ながら進んでいくと、
右手にSubway、
左手に4日前に訪れたレインボウ・カフェが見えてきました。
「やっぱり、あそこがレインボウ・カフェでしょ?」
そう口に出した次の瞬間、

「?!・・・あったーーーー!!!」


妻と同時に、車内一杯に響く叫び声を上げていました。
なんと、捜し求めていたカイルア・キャンディー・カンパニーが、
レインボウ・カフェの真横に!!!

「ここだったのかぁ~!」
やっと見つけた安堵の気持ちと同時に押し寄せたのは、
4日前になぜ気づかなかったのだろう?という徒労感。
「こんなに、はっきり書いてあるのにね。」

われながら、注意不足を嘆きながらも、
お店の前の駐車スペースに車を停め、
やっとのことでカイルア・キャンディー・カンパニーに到着。

            

お店では、母親と5歳くらいの娘が買い物中。
ぼくたちが入っていくと、その親子の対応をしていた女性が、
「どうぞ、自由に見てて。」と声をかけてくれました。
夕方近くということもあってか、店内はほかに客もなく静か。
しばし、妻とふたり、どれをお土産にしようかと見て回っていると、
母娘の応対を終えた女性が、試食用にサンプルを持って来てくれました。

美味しいチョコレートをつまみながら、
「ここのチョコレートの大ファンなんですよ。
 どうしても、買って帰りたくて。」
と、妻に代わって説明。
「4年前にあった場所へ行ったら、お店がなかったのでビックリしました。
 探しましたよ。」 
「あらあら。それじゃ、あなたたちが来た後かしら。
 4年前に、ここに移ったのよ。」
「そうだったんですか。」

やはり、2006年はひとつの境目だったようです。
まさか、3日前に訪れたUCCコーヒー・カンパニーで聞いたのと
同じような説明を受けるとは思いもしませんでした。


一通り試食した後、お気に入りの、
Macadamia Nut Honu(ホヌの形をしたマカダミアナッツ)

 
よくあるハワイ土産のマカダミアナッツとは大違い。
                   美味しいです。

Kona Gold Coast Truffles と、

詰め合わせのMost Popular Half Pound を購入。


4日前に気づいていさえいれば、
どうってことのない買い物だったのに、予定時間をはるかにオーバー。
それでも、希望通りのお土産をゲットしたところで、
急いでコンドミニアムに戻り、チョコを冷蔵庫の中へ。

今日は金曜日。
予定していた無料のフラ・ショーを見るため、
ケアウホウ・ショッピング・センターへと向かいました。

Mahalo, a nui loa.

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3 コメント

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懐かしいチョコ屋さん (ヤーヤ)
2016-03-30 14:55:22
15年まえコナのお店でジンジャーチョコを買いました。まだあるのかしら?美味しかったです。
返信する
Unknown (コナ)
2011-07-07 11:45:30
>エリエリさん
コメントありがとうございます。

手描きで大まかな地図なので、
参考程度にしていただければと思います。
ちなみに(Hina Lani St.)(Olowalu St.)(Kauhola St.) (Maiau St)は坂道です。

ちゃんと辿り着けるよう、願ってます。
返信する
Unknown (エリエリ)
2011-06-30 18:27:32
来月ハワイ島に行く予定です。
購入したガイドブックのララチッタ ハワイ島(2009年初版)には、移転前のお店が地図に記載されていました。
この本で安心していたら初心者で土地勘のまったくない私には、お店を探すことはまず無理だったと思います。
こちらのブログの地図を印刷して持って行きます。ありがとうございました。
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