季節はもう少し後の昨年早春だったかと思う。草刈りをやってる最中に、何者かが足下にまとわりついてきた。ビックリして眺めて見ると、何と「野ウサギの子ども」。未だ生後数ヶ月かと思える個体だった。好奇心にかられて巣穴を飛び出し、冒険の旅へと出発したものと思われる。周囲に親の姿は見えないから、家出同然の旅立ちか、それにしても危険性は高い。当地では猛禽類の数は少ないが、攻撃者は猛禽類とは限らない。苦難の旅路になるかと思われるが、当人は予想しているのだろうか。心配ではあるが、見守るしかあるまい。
一般に、野ウサギは年中が発情期であり出産期であると言われている。冬場に生まれても不思議では無いのだが、個体の大きさから見て、もう少し早めの生まれのようだ。恐らくだが半年以上は経過しているものと思われる。ある程度成長して当人も自信が付いてきたものだろう。好奇心一杯なのは人間様の子どもも一緒、その好奇心が発達の要因ともなるのだが、上述したように周囲は危険が一杯だ。むしろ無事に生き抜く方が少数例だろう。攻撃者に襲われなければ良いのだが。
農園の優位には小さな森が広がっていると既述しているが、様々な小動物が潜んでいるようだ。野ウサギなどその代表例のようで、農園を跋扈する姿をよく見かける。彼らは草食性、農園の野菜などは格好の食料であろう。潜める場所、食料の存在、天敵の少なさ・・・・・等々で農園回りは格好の生息環境なのかも。まあ、おかげで我々は少なからぬ被害を受けてしまうのだが。昨秋も、「長老」や例の「百姓候補生」氏は嘆いていた。植え込んでいた枝豆(大豆)が全滅状態だったのだ。土壌や気象条件等もあるかと思うが、大半は野ウサギの仕業だろう。
彼らも生きるのに必死、ある程度は致し方無いとしても全滅は酷すぎる。多少は残しておけよと叫びたいのだが、届かないか。かくして子どもの野ウサギは愛らしいが、早晩、人間様の敵対者となるのは必定である。悩ましいところだ。野ウサギ以外にも、イタチやアライグマそれにタヌキやハクビシン・・・・・・・妨害者は様々だ。最も視点を変えると、彼らが生息できるとは自然が残っているとも言いうる。環境としては申し分無いのかも。野菜類の栽培と彼らの生息とをバランスを取りながら両立させるのも、我々の使命の内かな、そんな事を考えながら、農作業に勤しむ日々、もう少しで待望の春だろう。
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