毎年この時期になると決まって出かける場所がある。紀州の北東部だ。行政区で申せば橋本市周辺、紀ノ川を中心として河岸段丘に挟まれた地域である。土壌に恵まれたのか果樹栽培が盛んで、とりわけ柿が名産だ。地元では「日本一の柿の里」と自称しておられ、賞味してみれば、看板に偽りありとは言えないだろう、と思う。とりわけ「富有柿」は秀逸だ。イソイソと毎年通うのも富有柿を求めて・・・・・・の一念だろう。
今年も道の駅を訪ねてビックリ仰天、何時もならてんこ盛りの贈答品用柿箱が平積みされており、しかも自家用ですとの注意書きまで。つまり贈答用としては適正で無いと表現しておられるようで・・・・・・・。念のためスタッフに尋ねてみると、今年は夏場の酷暑とカメムシの大出没で甚大な被害を被り、例年よりも作柄が非常に悪いとか。探しまくって、富有柿ではないがヒラタネの柿箱を見つけた。幸いにして求める数量があったので代用することに。
ご承知かと思うがヒラタネは渋柿を渋抜きしたもの、どちらかというと贈答用と言うより自家用かな。まあ事情が事情だけに古くからの知人にはご容赦を頂こうかと。世間では野菜類が高騰してるとの噂が姦しいが、気象異変が原因とすればやむを得ないのかも。我々の野菜栽培も今年の収穫は今一だった。同様に酷暑が原因かと思いたいが、お前達の栽培技術だろう・・・・・・・との陰の声が聞こえそうで。かって緊急事態ともなった「砂漠飛びバッタ」の出没だが、中国でストップし我が国への飛来が無くて本当に幸運だったようだ。
我が家の自家用にはビニール袋に詰められたお買い得品を求めた。少々多くても柿は日持ちがする。しばらくは保存が可能だろうから、食事毎に頂きましょうかな。帰宅後、早速に試食をと開封してみれば、小さな傷や黒い斑点が。やはりカメムシの被害が少なく無いようだ。まあ食後に囓る分には支障は無いのだが。それにしても果樹農家の方々は大変だったろうと思う。無数の柿の樹にどうやって消毒するのだろうか、ドローンかな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます