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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

プライマリーポンプの交換

2022年09月08日 05時12分32秒 | 各種の用具

本日の対象機は日立製のFCG22EAというタイプの刈払機である。以前から燃料の吸い上げが芳しく無く、症状から見てプライマリーポンプの劣化だろうと推測していた。このマシーンは購入して10年余り、途中で1回交換したような記憶はあるが、当然ながら手順等は忘れている、画像でお解りのように、このタイプのポンプはチェーンソーのと同じ仕様で、下部に両足と出入り口が付いたものだ。新しいパーツを入手し作業に取り掛かる。通常タイプだとネジを4本外すだけだが、このタイプはそう簡単では無い。脱着に難儀し思案六法して、ようやく両足を縮めて脱着する事に気付く。ラジオペンチで軽く縮めてやると素直に交換できた。

内部は黒い燃料ホースが走り回っているのだが、これも劣化が見られるようだ。うっすらと燃料の漏れも滲んでいる。測定してみると内径が3.5ミリ、外径が5ミリの燃料ホースだ。ネットで発注して1.5メートルのホースを購入した。程よくカットして交換する予定だ。色は黄色で内部が覗けるタイプだ。流れるのがガソリンなので専用ホースでないと危険だろう、そう思って専用品を探した次第。発注すると翌日には届くので非常に便利だが、ドライバーさんには過剰な負担が掛かっているのではと気になってくる。

プライマリーポンプと燃料ホースの交換が終わり、試運転の開始。元気よく起動してくれた。しばらく暖機運転を続けたのだが、程なくして途中でストップ、ユーチューブでも良く取り上げられてる症状だ。起動はするが途中で止まる・・・・・という事例である。原因は様々なようで、これから推測しながらチェックしてクリアーしなければならない。一難去ってまた一難、原因の究明に時間がかかりそうだ。

そうそう記述はしていないが、上述の黒い燃料ホースが走り回っていると書いたが、プライマリーポンプの交換時に外さないと交換できない。何カ所か外して作業したのだが。装着するのに装着場所が不明で推測で取り付けたが、エンジンは始動しなかった。何度も試行錯誤を繰り返し、ようやく正規の取り付けに至った次第、外す前に状況を写真撮影して置けばムダな時間を使うことも無かったのに・・・・・・・後の祭りだが。


水ポンプの不具合

2022年07月14日 07時07分59秒 | 各種の用具

農作業には水が必要不可欠、解りきった事だが確保は困難だ。多くは天水に頼るか水路の開設に勤しむ位だろう。子狸もそうした仲間で、天水の貯水と不足分は水路からのポンプ搬送に頼っている。その主役のポンプが動かなくなった。リコイルを何回引いても、ウンともスンとも言わないのだ。2サイクルエンジン特有のけたたましい爆音が聞こえて来ない。不具合が生じたな・・・・・そう確信して点検作業にはいった。細かくチェックしてみると、燃料ホースに亀裂が入っているのを発見、燃料がシリンダーへと上がっていかないはずだ。他にも無いかと点検を続けると数カ所の不具合が見つかった。水ポンプは購入して数年、経年劣化も生じているだろう。いずれにしても消耗部品は時間の商品、一定期間で摩耗や破損はするものだ。定期的に交換するのがセオリーだろう。

点検した結果、以下のパーツ(画像下段)を準備した。何れも備蓄してる物で新たに購入した物は無い。①グロメット(黒いフタ)、②燃料フィルター、③燃料ホース、④オーバーフローホース、⑤エアーフィルター・・・の5点だ。設置箇所は画像中段の黄色い丸印部分。お馴染みの場所である。この事例の場合、最も苦労するのは①グロメットへのホースの取り付け、②燃料タンクへのグロメットの脱着、であろう。マイナスドライバーが武器となるかと思うが、力加減が難しい。下手をするとグロメットの破損へと繋がってしまう。経験を重ねるしか無いのかも。四苦八苦しながらも何とか交換した。後は試運転、燃料を注入してリコイルを引くと、大きな爆音と共に水の搬送を始めてくれた。どうやらパーツ交換のみで新たな調整等は必要なかったようだ。

大小様々な農機具を使用するが、過酷な使用環境な故か時折に不具合を生じることがマレでは無い。その場合、たんびたんびに修理工房へと走っていたら仕事には成らない。最低限度のメンテナンスというか維持管理は使用者の責任でもあるだろう。現場で対応出来れば短時間で仕事に復帰できる。原理的なものは無理としても、消耗パーツの交換ぐらいは百姓の必須条件なのかも。ということで、最低限度の工具と消耗パーツは確保するようにしている。野小屋の周りの草むらが子狸の自称「工房」でもあるのだが、気を付けたいのがパーツの紛失、何せ草むらに落としたら発見は困難だ。非常手段として、古新聞紙を広げてその上で作業するようにしている。


三角ホーの活躍

2022年07月05日 16時15分07秒 | 各種の用具

農具の一種に「三角ホー」と呼ばれる用具が存在する。いわゆる手道具の一種でなかなか便利な道具だ。画像でもお解りのように、長さが1.5メートル程度、先端に三角形のクワが付いている。このクワ先を使って雑草等をそぎ取って行くのが役目だ。力仕事なので少々疲れるのは致し方無いとして、立ち姿での作業が可能なのは有り難い。ゆっくりと歩きながら、少しづつ雑草を削り出す。結構便利な用具で重宝している。例の「百姓候補生」氏もお気に入りの模様で、とうとうネット通販で入手してしまった。本日がお披露目初日で、作業開始の模様だ。真新しいステンレス製の三角ホーが朝日を浴びて畝間に光っていた。何にしても新しい用具は気分を高揚させるようで、彼も張り切って作業に勤しんでいた。

雑草の処理は農作業においてやっかいな作業の上位に位置する。しかも頻度が頻繁で、正直年中が雑草処理に追われていると言っても過言では無い。いかに少なくするか、省力化するか・・・・・が緊急の課題なんだが、特効薬は無い。大半の方がマルチの使用で対応する程度、じゃあお前らもマルチを使用すれば・・・・とのツッコミもあるかと思うが、環境保全の意味合いもあって使用は控えている。結局、手作業を頻繁に繰り返すしか無いようで、三角ホーのお出ましと相成ってくるのだ。既述しているように、三角ホーは雑草処理が仕事の対象、もっぱら削り出すのが仕事だ。子狸は便利な余り、雑草処理以外に「畝立て」や「種蒔きの筋作り」等にも使用している。三角形のクワを使って土寄せを行ったり筋作りを行うのに重宝するのだ。というよりこちらの方がメインか。

農具としては「備中クワ」や「トンガ」等も準備はしているが、出番はほとんど無い。大抵がミニ耕耘機を使っての耕耘作業と三角ホーでの土寄せで畝作りが終了してしまうのだ。我々のような小規模な農園作業では、これで十分かと思っている。大御所のように「トラクター」を引っ張り出しての作業は年に数回程度だろうか。かくして力仕事をベースとする小規模農園作業は黙々として進行するのだが、最近の蒸し暑さは異常な程。作業途中でギブアップして日陰に逃げ込むのも屡々だ。気温も軽く30度を超えてる模様。「熱中症」を警戒しながらも、三角ホーの活躍は続くようだ。ご同輩の皆々様、水分不足に注意しながら控えめな作業を続けましょう。倒れない程度のサジ加減が大事かと。


刈払機の不具合

2022年07月04日 10時46分07秒 | 各種の用具

待ち構えていた長老からヘルプの要請があった。何事かいなと聞いてみれば、「ゼノアの刈払機が動かない。草刈りしなければ成らないのだが、何とか直せないか」とのこと。とりあえず刈払機を持参してもらう。一見すると、全くメンテナンスされて無い事が一目瞭然、入手以来ただ使い続けてこられた模様だ。とりあえずリコイルを引いてみると、微かな初爆らしき音はするが起動はしない。発電は大丈夫みたい、となると燃料の吸い上げか・・・・。燃料フィルターはOK、燃料ホース・オーバーフローホースも異常なし、プラグも微かに濡れている。流れも異常無いようだ、となってくるとプラグ自体の不具合か。長老に聞いてみると、上述のとおりで、プラグ交換はやったことが無いそうな。経年劣化を疑い、ホームセンターへ購入に走って貰った。型番はチャンピオンのCJ6Y、一般的な品番なので何処にでも置いてあるだろう。

プラグを交換して始動、起動はするようになったが今度は回転が上がらない。アクセルを吹かしても回転が一定のままだ。次はプライマリーポンプの不具合を疑った。幸いなことに予備のポンプをポケットに。交換を試み、ネジを外し掛かったが4本中、最後の1本がネジがバカになっていて外せなかった。困った。ふと思いついて燃料タンクのキャップを外してみる。するとキャップの中に突起物がついた特殊なタイプ、小さな空気穴がついている仕様だ。これかなと思いバラしてキャブクリーナで清掃を始めた。中に微かな穴が空いていて空気圧の調整を行っているのだ。詰まっている可能性がある。丹念に洗って再装着、再びリコイルを引いてみると、ものすごい爆音がして高速で回り出した。うっかりしてたがアクセルを吹かした状態だったのだ。どうやら原因が判明したようだ。

長老の喜びようは人一倍だった。皆目動かず修理に出さないと・・・・・・と思っていたが解決できたのだ。聞けば近くに修理工房があって見てはくれるが、着手金だけでも4000~5000円かかるそうな。それに預けるので数日の時間を要する。ともあれ、お役に立てて何よりだった。長老にも重ねて進言しておいたが、年に1回~2回程度は簡単なメンテナンスを行って下さい、と。それに一流メーカー品といえども、消耗品は「時間商品」、一定期間の使用で摩耗或いは破損するのは当然の事なので。