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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

エンドウの三段構え

2025年01月19日 05時01分29秒 | 耕作放棄地

毎年の事だがエンドウの栽培を続けている。マメ科の野菜は好物で、とりわけエンドウは重宝している。スナップにしても実エンドウにしても用途が幅広いのだ。今年も例外では無く、昨年11月に種蒔きした物が成長中だ。例年と異なるのは、意図した訳では無いが三段構えの栽培となっていることだ。11月の始めに種蒔きしたものの、長い間発芽しなかった。そこで死滅と判断して二度目の種蒔きを。念のため一部三度目の種蒔きをも。結果、発芽が遅れただけで全てOKだったのだ。

まずもって全般的な概観を。エンドウの苗は25センチ前後となり色つやも良く元気そのものだ。順番に画像を挙げますが、上段から一段目のエンドウ、続いて二段目のエンドウ、最後に三段目のエンドウなのだ。種蒔きの順番で多少大きさに差違が生じるのは致し方無いかと。

信長の長篠の合戦では無いが、結果として三段構えの栽培となってしまった。無事に全部が成長すると、とんでもない分量となるのではと半分冷や汗をかいている。それにしてもエンドウの発芽は遅めのようだ。二週間ほど待って種子の生死の判断を行ったのだが少々早すぎたようだ。従前は畝に直まきをしていたが、ビニールポットを準備しポット苗の段取りをした方が成長はよろしいようで。

スペース的に余裕があれば意図的に2回目、3回目の種蒔きの実施もよろしいかと。「時差収穫」が可能で長期にわたり収穫物の恩恵に与れます。但しツル有りエンドウの場合ネット環境の構築が必要で、資材の準備と手間暇がダブってくるのはご承知のとおりなので悪しからず。

 

 

 

 


タマネギの追肥

2025年01月18日 05時02分57秒 | 耕作放棄地

タマネギを栽培している。昨年11月に苗を植え込み、本年6月に収穫の予定だ。昨年のタマネギ栽培は半分失敗に終わった。白タマと赤タマの栽培だったが、白タマがほぼ全滅、原因は病気の発生かと思われる。病気の根源を探ると、多年にわたる連作や密植或いは多肥等が考えられる。今年は慎重に栽培するつもりだ。まずもって栽培地を変更した。続いて多肥の縮減に努めている。株間も従前以上に空けたつもりだ。

肥料の問題だが、栽培期間で都合3回を予定している。12月に1回目の追肥を実施、今回2回目の追肥を行う.そして3回目(止め肥え)を3月に予定している。2回目の追肥だが鶏糞を準備した。先日購入し搬送した物だ。留意すべきは少なからず且つ多すぎないこと.加減が難しいがそこはヤマカンで。株と株の間に散布することにした。用具はバケツと柄杓の2点だ。ペットポトルの底を切り取り、逆さまにして肥料散布器とする強者もいるそうな。

子狸のタマネギ畑は霜害予防に籾殻を散布している。畝の表面が黄色いのはその故だ。間もなく大寒、霜の発生しないことを願いたい。籾殻の上に鶏糞を散布していく。色合いが黄色から茶色へと変色していく。鶏糞なので米糠と違い、鳥や獣の襲撃を考慮する必要が無いのが有り難いところだ。

さて鶏糞の散布だが、バケツに満配し、柄杓で分量を加減しながら株簡に散布していく。直接根元に被らないように留意する。白タマと赤タマの2畝に撒き終わったら有線放送のスピーカーからは昼の音楽が。そう長い作業でも無かったのだが腰に負担が掛かったようだ。中腰の姿勢を続けたので、エコノミー症候群の発生かとの疑念を。

 

 

 


モグラ塚の出現

2025年01月17日 05時23分07秒 | 耕作放棄地

畑の愛らしい小動物にモグラの存在がある。小さなネズミ位の大きさで、外観は愛くるしい存在だ。一寸目にはペットとも成りかねないが、立派な害獣でもある。外観に惑わされてはなるまい。モグラの主食はミミズで、ミミズを補食するために畑の地下を掘りまくる。栽培野菜の根が切断され枯れ死するはめに。しかも掘ったトンネルをネズミが再利用するようで、こちらは主として根菜類を食害するのだ。

従ってモグラの痕跡を発見したら対処が必要だし、場合によっては防御処置が必要となる場合も。防御策として一般に取られるのが風車の設置である。ペットポトルを加工して風車を作り、地下に振動を与えてモグラを防御するものだ。効果の程は不明だが、彼方此方で見掛けるので相応の結果が出てるのだろう。

防御では無く対処となればトンネルを破壊するに限る。破壊の目印は「モグラ塚」である。どうも彼らには掘った残土を一箇所に集積する癖があるようで、画像のような小山が時折見られる。トンネルは小山の付近にある事が多い。小山付近を目印に掘り返してみると、地下20センチ位にトンネル穴が存在した。耕作者によってはトンネルに発煙筒の煙を流し込む事例もあるようだが、効果の程は不明だ。子狸の場合、スコップによる破壊工作がメインかな。

モグラは栽培者の天敵でもあるが、狙いは上述のようにミミズだ。ミミズが多い土地は豊穣な大地であり、土壌作りが上手くいった証でもある。モグラの存在は耕作者の技能を証明する証明書代わりなのかも知れない。

 

 


有機肥料の入手

2025年01月15日 05時25分55秒 | 耕作放棄地

野菜栽培に肥料が必要なのには異論が無いかと思う。中には無農薬・無肥料栽培に拘る方もおられるが、まあ例外としておきましょう。肥料だが大別すると、有機肥料と化成肥料とに分類されるかと。我々は有機肥料がメインだが、化成肥料も使用している。両者一長一短の特性があるからだ。メインと成る有機肥料だが、かっては豚糞主体で牛糞の補完といった趣であった。途中で鶏糞に転換、一番の事由はコストの問題であろう。豚糞は知人からの提供に甘えていたが、何時までもおんぶにだっこというわけにもいかず、購入となれば価格の問題が生じてきたのだ。

結果もっともコスパの良い鶏糞へと到った次第。諸物価高騰の折だが、結構長い期間1袋15キロ入りで100円前後、所得の控えめな我々でも手軽に入手出来る価格帯なんだ。これは養鶏事業者の廃棄物処理に伴う費用負担の軽減・・・・・・といった側面が大きいのだろう・・・・と理解している。

おかげで手軽に鶏糞を入手し、悩まずに使用可能なのだ。ということで前置きはその位にして、鶏糞の購入に走ろうかと。とあるホームセンターで1袋100円、計6袋を購入。農園へと搬送する。道端に置いて搬送用具である一輪車を準備する。1台に2袋、計30キロが子狸の1回で搬送できる限界だろう。3回ほど畦道を往復して所定の場所へ。

設置場所はコンクリートブロックを敷き詰め湿気を遮断している。ブロックの上に重ね積みしシートを被せて保管しているのだ。基本線として半ダース以上は常備するように心がけている。鶏糞だから雨に濡れても支障は無いのだが、乾燥状態の方が使い勝手がよろしいかと。

化成肥料の方は野小屋の中で保管している。こちらは湿気を好まぬようで、雨に濡れるのは御法度かと。ビニール袋の口も開いてることだし。化成肥料は急激な価格アップだ。原材料の大半が輸入品と解すればやむを得ないとも言えるかと。それにしても高いですな。

 

 

 


焼き芋への思い

2025年01月14日 05時10分19秒 | 耕作放棄地

ほぼ全員がサツマイモ栽培を続けているが、大きな目的は二つあるかなと。一つは蒸かしイモ、通例のパターンだ。そして残る一つが焼き芋である。最近はお好みの方々も増加傾向のようで、近隣のスーパー等でもほぼ通年販売されている。我が家でもお世話になっており、買い物ついでに焼き芋の購入とあいなり、山の神のご相伴に与っている。購入品はお手軽で食べやすいが、独特な雰囲気作りというか情緒には事欠いている。やはり畑や野山で自ら焼いて賞味したいのだ。

畑でも可能だが、焼き芋をするほどの火力には恵まれていない。何せ燃焼材が雑草や野菜類の残骸だ。白い煙を噴き上げてチョロチョロと燃えるのが関の山だろう。従って可能性があるのは森の作業日だ。山の中であれば伐採した樹木や切り払った小枝類が其処彼処に残っている。資材には不自由しないのだ。ただ山火事の発生だけは要注意だろう。カリフォルニア州の様に大型判山火事を引き起こして消火できなくなったら一大事だ。

サツマイモの収穫は一般的に10月が多い。芋はしばらく寝かせた方が甘みが増殖するようだ。聞くところによると、芋のデンプンがブドウ糖に変化するようで、ブドウ糖の持つ甘みなんだろう。地域によっては地中に穴蔵を設置し、定温で保存して甘みを増殖させた上で出荷するとか。

我々の置かれた環境ではそうした手法は困難だ。屋内での常温保存がせいぜいだろう。それでも寝かせることで甘みは増すから対処はしている。森の作業日に携行し、お楽しみの一環となすのも喜びなのだ。昨年秋の収穫は不作だった。やはり夏場の酷暑が響いたようで、収穫量は少なめ、お楽しみの頻度も限定されるのは致し方無いかと。

幼き頃の思い出に、落ち葉をかき集めての焼き芋作り・・・・・・・といった情景が存在するが、現在では不可能となってしまった。焚き火禁止令とも言える法制化が進み、山村でも焚き火の姿を見ることはほぼ無くなった。環境保全の趣旨は理解できるが、何とも寂しい限りだ。