ムツゴロウのひとりごと。
生きようもっと!
映画時代の親友はよほど教授と仲が良かったものと思えた。
私の手術に立ち会い写真を撮りまくっていた。私が麻酔からさめると親友が枕元にいた。
「終わったよ。すごいもの体の中に抱えていたんだね。俺先生の手術はじめてみたがかっこよかった。」と写真を手渡ししてくれた。
その後教授がやってきた。「すべて取り除きました。安心して生活してください」
「ありがとうございます。」
「一つお願いがあります。男には道楽がありますね。酒、女、たばこ、この際どれか一つだけやめてください」
「じゃ 酒にします」「たばこは無理ですか」「作家ですから紙に向かうとどうしても欲しくなります」「では、酒。約束ですよ」それで私は禁酒することになった。
それから過激な運動は一年間控えてください。教授はそういって出ていった
。抗がん剤など転移を防ぐものが考えられる。しかし、私は一切受け入れなかった。
退院と同時にこの病院から去りたかった。がんは人に命について考がえる機会を与える。あと何年生きられるだろうか。
しかし、待てよ、がんができるということはそれに反抗する力もあるはずだ。よし、懸命に生きることだ。精一杯生き抜こうとすることだ。
生きようもっと熱く。わたしはそう決心した。ハタ氏
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