ペブル、サポーター日記

バングラデシュに滞在する「ペブル」サポーターが、現地の「ペブル」情報や、生産者団体の情報をお届けします。

pebble のブログから「こうしてすべてが始まりました」(投稿日:2011年5月13日)

2011年09月25日 | 生産者団体と作っている人たち
 ハテ・ブナノはただ一人の女性の仕事ではなく、バングラデシュ中の何千人もの女性たちの仕事です。
2004年、私がバングラデシュに移ってきてほどなく、私はこのバングラデシュ社会の中で貧困削減のために(貧困層の人々のために)何かをすることが、この社会において私の責任の一部であると気づき、この事業を始めました。

 私自身2人の小さい子供を抱えており、この国の中で「経済的な大移動」つまり、首都に出稼ぎに出てくることで家族が引き離されている状況が強く印象に残りました。ですから、女性たちが彼女たちの村の中で、家族や子供たちと生活をともにしながらできる雇用を生み出すことに挑戦したいと思いました。
バングラデシュで繊維産業の中から良い点を学び、そしてもっと柔軟な雇用システムを村の中に用いてみることにしました。そして数人の女性に編み物を教え始めました。

 最初の編み物のトレーニングはノルシンディ(Narshingde)というダッカから車で2時間半に位置する地域で実施しました。私は毎日出かけていき、村にあるブリキ小屋の床にあぐらをかいて座り、彼女たちは私にベンガル語を教え、私は彼女たちに編み物を教えました。共に教え合う、というのは楽しいものです。彼女たちのコミュニティーの一員になるにつれ、彼女たちの生活を知るにつれ、私は村での雇用機会の提供が必要だと確信しました。

 村のシンプルな建物を借りて地方の生産センターとして整えることで、品質管理手順を作り出すことやトレーニングを続けることができ、それによってペブル商品を生産することが可能になりました。

 ハテ・ブナノのコンセプトの裏側にあるものは、私がこの国に来て早期に得た出会いからきています。村の生活に喜んで迎え入れられた時に女性たちから学んだこと、それは彼女たちが望んでいるものは、適正な賃金で、質の良い、柔軟で地域に根差した規則的で安定した雇用だということです。

 それは私たちみんなが望んでいるものではないでしょうか?
子どもが病気の時に休暇が取れるくらい融通が利く仕事、
通勤に無駄な時間がかからない、
自分の家から歩いて5分から10分の場所にある仕事、
計画し貯蓄することができる、規則的な仕事。

 村の生活では柔軟性のある融通の利く仕事であることが重要です。柔軟性がある仕事ならば農業季節にもうまく合わせることができます。人手の必要な収穫の季節には妻がいつもより多く夫の農作業を手伝い、また洪水などで農業がダメージを受け農作業ができない時には、妻がいつもより多く働くことで家族をサポートすることができます。

ハテブナノはそれを築き上げた驚くべき職人たちの証です。



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