番外編
母は長野県生まれ、8人きょうだいの末っ子。
母の姉、兄も脳梗塞やくも膜下出血をやっているが復活。
現在は母、3番目の兄、2番目の兄の3人だ。「おれより先にいくなよ」と泣いてくれた3番目の兄さま。手術中うろうろと近所を歩き回りながら心配してくれていたみたい。
本当はすぐに飛んでいきたいがこんなご時世で、長野の田舎から名古屋には来られないと。
母は150センチ40キロ、美容にはかなり気を遣っていて肌も髪の毛もつやつやして姿勢もよく、洋服もこだわりが強くてメイクも気張ってお出かけが大好きだ。
常々、「わたしがおしゃれに興味なくなったときは認知症を疑ってくれ」と言っていたくらい。
毎日川沿いの歩道を1時間散歩する。
映画を観ることが好きで、家でも猫と洋画アクションなどのDVDを借りてきてのんびり観ている。
朝ごはんはバゲットとコーヒー片手に新聞を読む。
1時間くらいかけて読む。
自転車は好きじゃないらしく近所ならどこへでも歩いていく。
重たい荷物があるときや遠くのショッピングモールなどは私の車で行く。
紆余曲折ありすぎたハードモードな母の人生は落ち着きを取り戻し、お金以外特に困ったこともなく1人でのんびり、友達にも恵まれ、近くに娘と孫たちがいて
ゆったりとした老後を過ごしていたであろうこの突然の出来事は、周りも巻き込み嵐のような日々をもたらした。