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大事なこと

2011年07月29日 06時49分21秒 | 思うこと
先ほどTwitterを眺めていたら、「東京駅で大量殺人予告」なんてのがありまして。

ああ、またそんなことを言っちゃったかと、へこんでしまいました。

私に何かできることはないだろうか…と、今年は何回も考えさせられます。


で、大切なことを思い出しました。
「生まれてくること」の意味を教えてくれた娘の言葉を。
私にできることは、小さな娘のこの言葉を、できるだけたくさんの人に知ってもらうことなのかもしれません。
ちょっと長くなりますが…


娘は4年前、緊急帝王切開で、体重465g、身長28㎝の手のひらサイズで産まれてきました。

産まれてすぐに、たくさんの管やコードにつながれ、何度も生死の境をさまよいました。

目の前で心臓マッサージされているのをみましたし、生死に関わる選択をせまられたこともあります。


ここには書ききれないほどのたくさんの困難を乗り越え、今娘は私のそばにいます。


娘が4歳になった日、一緒にお風呂に浸かりながら、何の気なしにきいてみたんです。

「産まれたときのこと、覚えてる?」


40週から42週で産まれるのが普通なのに、26週で無理矢理出されてしまった子。
未熟過ぎる体で、まつげすら生えていませんでした。
きっと覚えてないだろうと、軽い気持ちできいたのです。


娘のこたえは、


「うん!覚えてる!!」

合わせた手のひらをパッと開きながら、
「パカッてなったんだよ!」

と。
誰も、帝王切開で産まれたことや、そのあとのことを娘には話していませんでした。


そして、湯船に浸かる私にギュッと抱きついて、
「こうやっておっぱいのみたかったのに、のめなかったの…」
と、とても悲しそうな顔で言ったのです。

未熟過ぎて呼吸すら出来ず、その場にいたスタッフが大騒ぎしている中、ほんの一瞬だけ見せてもらった娘の顔は、大きな目を見開き、
「えーっ?!」
と言っているようでした。


まさにそのときのことを、娘本人が語ってくれたのです。
「こうやって抱っこしてもらいたかったのに…」

涙が出ました。

「あとは言いたくない」

そうだよね、辛かったよね、ごめんね。


きっと、みんなこうやって、抱きしめられたくて産まれてくるんだと、
愛されたくて、生まれてくるのだ、と…
娘に教えられました。


成長するにつれて忘れてしまうけれど、もちろん私も覚えていないけれど、

そうやって愛されたくて産まれ出てきたことを、少しでも多くの方々に知ってほしいのです。


だから、簡単に人を殺すとか、言ってほしくないのです。
自分を大切にしてと、言いたいのです。


私は別に宗教家でも、立派な人間でもありません。
どちらかといえば、ダメダメな方だと思います。

けれど、少しでも、役にたてますように…


娘の言葉が、たくさんの方々に届きますように…

と、祈っています。
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