番楽特攻隊長(こっき)

富根のいろいろ!
感じるままに、楽しんで!

富根報徳番楽の他とは違う特徴的な所。

2014-08-31 15:40:43 | 番楽
こっきです。

今日は、富根報徳番楽の他とは違うところを紹介したいと思います。

まずは、衣装ですが甲冑を着けていません。
 
兜はつけているのに鎧が無い、何故なのかは、資料が村役場と共に燃えてしまったためにわかりません。
もしかしたら、昔はつけていたのかもしれません? 道具も一緒に燃えた可能性もあります。

次は、ルーツです。
合川の川井地区(現在の北秋田市)から筏師によって伝わったとされています。
昔、富根という所は、米代川を下って山間部から能代に木を運ぶ人たちの宿場町として栄えた所だったそうです。
その時に川井村の番楽を富根に広めたとされています、しかし川井村の番楽はとっくの昔に途絶えており、ルーツを確かめることはできません。

そこで現在も残っている北秋田市の番楽を見てみたのですが、衣装だけでなく、囃子が全くと言っていいほど違うものなんです。
川を下ってくる途中で変わったのか、富根に来てから変わったのか、はたまた、全く違ったところから伝わったのかは、今では確かめようがないのが現実です。


続きましては、囃子です。
我々の番楽は、ほとんどの舞が3部構成になっています。
翁舞を例に挙げますと、翁拍子、くずし拍子、荒舞拍子、といったようにはっきりと分かれています。
他の番楽を見ますと、舞は変化したりしますが、囃子は一本調子なんです。
これも謎なんです。

最後は、全般的に動きが速く、囃子も早いんです。
太鼓も重厚な感じではなく、タン、タカ、ように軽やかでリズミカルです。
私たちは慣れていますが、初めて聞くたかは、不思議に思われる方が多いかもしれません。

また例を翁舞にしますが、他のを見ると本当に仙人のような緩やかな動きでしっとりとした感じですが、富根の場合は、くずしと荒舞は激しいです、まだまだ60代といった感じの若々しい舞です。

この辺にまだ残っている番楽とここまで違いがあるのはなぜなのか、知るすべはもうありません。

まだまだ、眠っている舞がたくさんあります、少しでも復活できるようにこれからもみんなで90代から30代まで仲良く楽しみながら続けていきたいと思っています。
今後とも応援のほどよろしくお願いします。

富根報徳番楽!作番楽とは・・・

2014-08-30 08:21:22 | 番楽
こっきです。

お久しぶりです、

作番楽(9月14日)も迫ってきていますので、告知も兼ねて、ブログ書いてみます。

作番楽とは・・・
稲刈り前の休み期間のことを“作休み”と言っていたそうで、その時に行われた郷土芸能です。
(ちなみに田植えの後の休みは、“さなぶり休み”といいます)

昔、師匠達が若かりし頃は、3日間行ったそうです。
テレビも無い時代、地域の人々の娯楽として番楽は存在しました。
1970年代の映像では、地域の人々が集い、今では考えられないくらいの熱気に包まれていました。

9月に戻してから今年で3年目、その前までは20年近くお盆に行われていました、その理由は、帰省客に見せたいといった意見があったことや、子供たちの踊るようになっていたことから、夏休み期間中のお盆開催になった模様です。

しかし近年では、見に来る人は関係者のみ、とてもさみしい感じになっていました。

そこで、私が意見を述べました、「どうせ、見に来る人いないんだったら、9月に戻したらどうですか?」
理由は、お盆は朝から大変だということです、お墓参りに行って、番楽やって、夜は盆踊り、関係者はとてもハードなスケジュール、おまけに家にお客さんなんていようものなら、女性陣は、目が回る。

次の理由は、伝統芸能の団体がお盆に集中して踊ることです、今現在は、我々富根報徳番楽以外の二ツ井町の各団体(ささらや駒踊り)は8月13日開催してるんです、
重なると話題になりにくいと考えました。

他の団体と日時がかぶらなくなったことで、宣伝しやすくなったこともあります、新聞やポスターはもちろん、今ではネットにも露出していて、結構な反響を呼んでいます。
特に成長しているのは、SNS(facebook)です、私自身のFBもそうですが、別に管理している「番楽スタイル」、永井さんの「富根報徳番楽facebook」です。
他にも富根報徳番楽youtube、番楽特攻隊長(ブログ)、など情報発信していることです。

番楽スタイルにつきましては、毎日のように更新していまして、全国に着々とファンを増やしています。

いよいよ9月に入ります、これからも一人でも多くの方に富根報徳番楽を知っていただくために頑張っていきたいと思っています。