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慣れるまでもう少し。
関節包(一部軟骨の話も含まれます)
股関節の骨と軟骨は、痛みを感じる神経の数が非常に非常に多い関節包と呼ばれる袋に覆われます。(図1)
関節包は骨膜の続きである外側の線維膜と内側の滑膜の2層構造になっています。
図1 股関節の関節包 ※参考図
『関節包は骨膜の続き』と書くと、勘違いが生じるかもしれません。
『骨膜は骨を包んでいる膜』ですので、関節包の形が図2の様になっていると勘違いしている医療従事者も多いです。
図2勘違いされた関節包
この図の赤い線が痛みを感じる部分になりますので、これなら骨と骨が当たると痛そうですね。
ところが、実際の骨膜と関節包の関係は図3のとおりです。
図3実際の関節包
実際の股関節、皆さんが足に体重をかけた時に体重のかかる股関節の隙間には痛みを感じる骨膜(関節包)は存在しません。
骨膜は関節になると膨らんで袋状になるのですね。
関節包の主な役割は関節包の内部に滑膜(かつまく)から出る関節液を貯めておくことです。
この関節液に含まれる栄養分を軟骨細胞が吸収することによって軟骨は生きています。
皆さんが脚に体重をかけた時に軟骨に加わる圧力によって軟骨から関節液が関節包内に排出され、皆さんが脚を床から離した時に軟骨内に関節液が吸収されているのです。
従って、軟骨に十分な栄養が行き届かない環境が長く続くと軟骨細胞は少なくなります。この状態は軟骨軟化症と呼ばれています。
図4 軟骨軟化症
私は、軟骨軟化症が起こることによって軟骨が減ると考えていますが、一般的には体重がかかって動く時の摩擦によって『軟骨が擦り減る』かのように説明されることが多いと思います。
皆さんは、『軟骨が擦り減る』との説明を受けると、脚に体重をかけることが怖くなると思います。
では、何度も何度も強い衝撃が股関節に加わっているマラソン選手は、すぐに軟骨が擦り減ってしまうのでしょうか?
しかしそんな話聞いたことないですよね?
皆さん、軟骨が擦り減るという話、なんかおかしいと思いませんか?
関節包に貯められた関節液には骨盤側の軟骨と大腿骨側の軟骨が擦れて摩擦が起きないように軟骨間の潤滑油としての役割や、摩擦熱を冷却する役割もあります。
軟骨はクッションになるほど大きな存在ではありません。
股関節の骨盤側の軟骨と大腿骨側の軟骨との摩擦が起きないように人体に準備された軟骨は非常にツルツルした潤滑組織なのです。
従って、軟骨の役割はクッションではなく、軟骨が擦り減らないための潤滑組織ですので、軟骨が『擦り減る』という表現は非常に理解しにくい言葉なんですね。
💗変形性股関節症は治る病気です💗
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