4、変形性股関節症の治し方の手順
皆さんが変形性股関節症を治そうと考える時には、まず次の2点をしっかりと確認してください。
松本のタイプ分類で自分がどのタイプに当てはまるのかを確認してください。
そして、自分の変形性股関節症の歴史(長期経過)確認してください。
もし可能でしたら、股関節痛の経過表を書いて、自分の歴史を確認してみて下さい。
松本分類タイプ1の方で炎症の山を越え切れていない方は関節包の炎症への対応が主となる可能性が高く、タイプ2の方は筋筋膜症候群への対応が主となる可能性が高くなりますね。
この結果を頭に置いて、身体への負担、リスクを考えて次のような手順で変形性股関節症を治すと良いと思います。
変形性股関節症の治し方の手順
A、痛む周辺の筋肉をほぐしてみる
B、筋肉をほぐすことで少しでも良い感じを感じたら、しばらく続けてみる。
C、強い痛みが無ければ、必要に応じ機能障害の治し方A~Dを試みてみる。
D、筋肉だけでは効果を感じられない場合は、炎症を考慮して炎症を抑えるサプリメントを試みてみる。
E、抗炎症サプリメントで効果を感じたらしばらく続けてみる。
F、筋肉をほぐしても抗炎症サプリメントでも効果が無い時は、病院にて股関節の炎症に対する
ステロイド注射や筋肉に対するトリガーポイント注射を試みる。
この治療法は、担当の先生によって考え方が異なると思うのですが、一般的には整形外科よりも
ペインクリニック科(麻酔科)の方が良いと思います。
G、それでも効果が無い時は、自然治癒力を信じて筋肉をほぐしながら経過を見る。
H、精神的肉体的限界を感じ、手術をしたくなれば、手術をしてほしい先生を求めていくつかの
病院の診察を受けてみる。
I、手術後に股関節痛が出た場合は、まずは筋肉をほぐしてみて、効果を感じなければトリガーポイント
注射を行える先生にかかってみる。
病院を初めて受診した時、「治療法は手術しかない。」と説明され、そのまま手術を受けたいと考える方もいらっしゃいます。
仕事や家庭環境の為そのような選択をせざるを得ない方もいるでしょう。
変形性股関節症の治療法には正解がいくつもありますので、皆さん一人ひとりの生き方に合った方法を皆さん自身が選択すればよいと思います。
実際の治療法は手術以外にもありますので、その治療の選択肢を多く準備することも医療従事者の役割のひとつだと考えます。
ここで紹介した変形性股関節症の治し方の手順が、少しでも皆さんのお役に立っていただければうれしいです。
💗変形性股関節症は治る病気です!💗
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