木工作家と絵描きのgakubuti:diary

只今追い込み中!
木工作家Katsuと絵描きNobuのモノ作りをクリエイティブ?におとどけします。

とりあえず~…

2009-07-22 | 木工
でけた!!

拭き漆、3回目で仕上がりとしました。
ピカピカです。いや、テカテカ?ギラギラ?
なんにしても艶感はえぇ感じ。やっぱ本漆、スゲェーです。

こちら丸盆小。

鑿の彫り跡が細波のよう。ウットリと自己満足(笑)。


角長皿と豆々鉢。

豆々鉢は直径5センチくらい。ホントに豆々です。


こっちは丸豆鉢と片口。

丸豆鉢は楢材のお歯黒染め。楢特有の木目が不思議にキレイなりました(写真は分かりにくいですね…)。


漆の仕上がりは大満足です。
ただ色々問題点も見えて来ました。

まず拭き漆は傷やアラがスゴイ目立つ。
「万全」で無く「完璧」な下地仕上が必要なようです。

あと、特にお盆などの大きなモノの反りや捩れなどの「狂い」。
ただでさえ刳り貫いた木板は狂いやすいのに、漆の乾燥には湿気が必要。
これは時間を掛けて加工するしか無さそう。


さて、仕上の目処も付きました。
前回も書きましたが、ようやく本始動ですよ!

初漆塗り

2009-07-19 | 木工
ビクビクしながら遂に始めました。

左の2つが木地固めの下塗りしたモノ。右2つは2度塗りまでしたモノです。

木地固めだけでも良い感じだけど、上塗りするとやはり艶が違います。


乾ききってないので「ギラッ」としてますな。

比較してみると分かりやすい。

実物はもっと深みのある艶です。あと1、2回塗ってみようと思います。

さて、漆は水分や溶剤が揮発して乾燥・硬化するのではなくて、漆に含まれているラッカーゼなる酵素が働らいて主成分のウルシオールが酸化重合すると言う化学反応だそうです(って、よく分かんないけど…)。
んでラッカーゼを活性化するために適度な温度と湿度が必要なんですが、それが気温20℃~30℃、湿度60~85%。蒸し蒸しです。
本職の方は乾燥用の室(むろ)や漆風呂という箱で温度と湿度を保つそうです。


ウチにはそんな場所はないので簡易式の室を作りました。段ボール製。

簀子の下に湿らせたタオルを敷いてあります。
漆が塗り終わったら蓋をして、1~2日ほど置きます。

乾き具合は…う~ん…ウマく行ってるような行ってないような?
改善点はありまくりなので色々試してみましょ。


しかし、塗っている間はバタバタです。慣れてないので地に足が付いてない感じ。
さらに工房閉め切って塗ってるんで汗だくです。
終わったらグッタリします。
ただ今のところ心配したカブレは無いです。



さ~、そろそろ本格的に作品の仕上に入らないとヤバいっす。
ザカザカ削りまくってドンドン塗りまくってドカドカ仕上げまくりますよ~!

近況

2009-07-15 | 木工
木の器たちの試作が一段落しました。

お歯黒染めまで終了。



丸盆(小)


角長皿(中)


梅茶托(又は小梅平皿)


さて、試作と書きましたがこの中から製品になるのもありそうです。
「ありそう」なのは、この後に仕上があるからです。拭き漆の。


そう「漆」です。本漆です。初めてです。
ワクワクドキドキします。

近日中に報告します。
「かぶれ」ませんよ~に!