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最大の特徴を強みにつなげよう

2012-02-29 | ★楽しい経営!楽しい仕事!のススメ
■スキー、スノボーは今がチャンス

今日の首都圏は雪に包まれています。
この冬で一番の積雪です。

先日、今シーズン初めてのスキーに
出掛けました。

ウインタースポーツの代表格のはずですが
最近ではどのスキー場もガラガラです。

せっかく今冬は雪がたっぷりふったというのに
残念ですね。


年々日本人のお客様が少なくなる一方、
近年では海外のお客様が増えていました。

どのスキー場もほとんど行列知らずで
気持ちよく滑ることができます。

ところが、昨年の震災、そして原発・放射能で
せっかく積み重ねてきた取り組みが
吹っ飛びました。


■雪国の可能性

しかし…

またあらたな兆しが見えてきたようです。

関係者の方々の努力の賜物だと思いますが
中国からのスキー客の数が少しずつ
戻ってきているようです。

先月は「ガイアの夜明け」で白馬の
パウダースノーを中国に熱心に売り込む方が
放送されていました。

80年代90年代のスキーブームが去ったあと
関係者の大変な努力でニセコやトマムが
オーストラリア人で溢れるようになりました。

高齢化社会や過疎化で、雪国の皆さんの雪おろし
などの作業や自治体の除雪予算などは
極めて厳しい状況です。
そんななか、今冬のような大雪は
雪国で暮らす人々にとっては災害のようなもので
迷惑かもしれません。
完全にネガティブ要素ですね。

しかし、これはいかんともし難い「天気・気候」的な
ものです。

仕組みとして、ハイテクやマンパワーで
生活環境を守ることについては当然ながら
さらなる工夫が必要です。


■雪が多いことを強みに変える

しかしながら、地域振興の観点でいえば
「雪が多い」という最大の特徴を「強み」として
ポジティブ要素と捉える必要があります。
雪を貯めて夏の冷房に使う、雪を宅急便で販売する
いろんなアイデアが事業に変わっています。


雪不足のシーズンがあるとはいえ
雪国をアピールしていくこと、
スキーやスノボーはもちろん、温泉や料理、祭、
地元体験をいかにアピールしていくかが生き残りの
鍵を握ります。

そして、自然相手で不安定な要素を
超える「人的サービス」の素晴らしさで勝負できます。

スタッフ全員が英語が話せる、
スタッフ全員が中国語を話せる
スタッフ全員が韓国語を話せる

それだけで大きな強みになります。

習得はタイヘン!
と思うかもしれませんが
そこは発送の転換です。
設備投資も大事ですが、人的投資は
地域の方々の財産になります。

スタッフの皆さん自身のビジネスキャリアとしての
大きな財産になるでしょう。

何しろそんな宿泊施設やスキー場は
まだ多くないわけです。

パウダースノーを所得が上がり、余暇を楽しむ
ステージに入るアジアの皆さんを対象にれば
パウダースノーは天の恵み、
他が真似したくてもできない大きな特徴です。


■コト体験でお客様をつかめ

これを活用しない手はありません。

モノを売って稼ぐことから、
「パウダースノーで楽しむスキー」という
コト体験で稼ぐ。
これは真似されにくい価値です。
そこにホスピタリティ溢れる
人的サービスと外国語が話せるスタッフがいる
料理が最高
温泉がいいね
部屋からの眺めが素晴らしい
…こんな特徴が磨かれていけば
価値があります。

「価値」があれば「勝ち」残る
「価値」がなければ「勝ち」はない

言葉遊びでありませんがビジネスの鉄則でしょう。

天賦の恵みを存分にポジティブに捉え
まだまだできる工夫に挑んでいただきたいですね。


写真は志賀高原の横手山の山頂に向かうリフト。
マイナス20度の世界です。
このリフトのつらさの先に感涙のパウダースノーがあるわけです。

まさしくバーチャルでは到達できない
コト体験です。

雪国、スキー場の奮闘を願います。

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