べつにわたし事じゃありません。
民法学者でもある大村クンがこのたび発行した『ルールはなぜあるのだろう』(岩波ジュニア新書)のこと。
もともとは中・高校生用の「法教育=法学習」用として書かれたもの。対話形式ですから、そのような形式が好きだというかたには読みやすいでしょうね。素材は「スポーツと法」。スポーツ好きな人にもいい本かと思います。200ページほどですから、小一日もあれば読んじゃいます。
わたしゃ対話形式はキライなんです。対話形式っていっても実際の対話じゃありませんから。たぶん。対談モノとは違うんです。対談モノは好きですがね。それでも読んでみました。
大村クンの家庭のようすはわかりませんが、ここに登場する高校生の息子。父のことを「きみ」などと言っています。もっとも、子どもに「きみ」などと呼ばれて喜んでいる親父もいるかも知れませんが。ところが他の箇所では「お父さん」って。(おいおい、はっきりしてくれよ)
ジュニア新書とはいえ、内容的には高度なものもあります。この息子、かなり優秀なんです。高校生にしては。高校生の時分、アウトロー街道をひた走っていた私には信じられないですがね。
「スポーツだと、最初からルールブックを見てルールを勉強するっていうと笑われるけど、法律の場合には、つい六法を開いて、さあ勉強しようと思っちゃうね。でも、基本はルールブック以前にある。」って。これはチャンの話し(同書p54)。
巻末には「読書案内」があって、参考文献などが参照しやすくなつています。かなり高度な専門書も紹介されています。
本書は『父と娘の法入門』の続編。これも父と娘との対話形式・素材は「動物と法」を扱っているとのこと。(推測なのはまだ読んでいないから)
ところで生まれた子どもが嫡出子となるための要件は「3つ」。
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