別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン14 そぞろ感想18

2021-05-14 23:22:22 | シーズン14

第19話 ジャック・イン・ザ・ボックス 

バンカーでメアリーのお別れ会が行われている。
沢山の人。遠方からもハンターたちが集まった。メアリーこれだけの人たちと交流があったんだね。
異世界からの移住者、他のところにもいたんだ。ジョディとドナにも来てほしかったが、ストーリーの関係上出さないという(^^;
ディーンの弔辞。「タフで強かった。自分の意見ハッキリ言える人だった。でも料理はド下手」
「長くはなかったけど、俺達にはかけがえのない時間だった。さようなら、おふくろ」
ディーンんんん(大泣) 立派だ。すごく長男。バンカーでリーダーしてたサムは、次男らしく「さようなら、母さん」とだけ。
ディーンって普通に生きてきたら、こういういかにもな長男だったんだと思わされる。
が、思い出話に花が咲いている客たちの一人の頭に、飛んできた斧がぶっささる。ひえっ。
敵来襲かと思いきや、異世界ボビー!? 
その客は、かつてメアリーとボビーが逃したレイスだった。
キャス「メアリーは喜んでるだろう」  ハンターな思考になったじゃん。あたしゃびっくりしたぜ。
メアリーのこと、ジャックの件も話し合おうという時に、ディーンは出かけてしまう。一人になりたい様子。
あの子は好きだが、何か起きる前に…と言いかけたボビーの言葉を引き取るキャス。
「ボビーは正しい。彼を見つけ出して導いてやらねば」 いやあのね…(^^;
ピキッとなるボビー。「メアリーを殺したんだぞ」「驚異的な力を持ち、善悪の区別がつかない怪物を野放しか」
わからんなら学校に戻れと言ってたが、天界教育はなってないんすよ…。
止められなくてもみつけにいくと怒鳴るボビー。全面的に正論。 

どうしたらいいかわからないジャックは、亡き母ケリーに何か言ってよとつぶやく。これで感情がないと?
でも現れ…たかに見えるのは親父の方(げっ) 
あの二人はお前を憎んでるとささやく。 

ディーンはメアリーが亡くなった場所で、一人泣いていた(爆泣)

キャスはデュマにジャックを探してることを相談するが。どんどんウザくなるなこの女も(天使あるある)
虚無に天界を蹂躙させた責任でナオミは幽閉されている。代わりに仕切ってるデュマ。おまえがか。
ジャックの元に現れたデュマは、彼を取りこんで利用しようとする。
不在の神の代わりにあなたが神になればいい。世界を良くしたら、サムとディーンも見直してくれる。
兄弟には「兄(弟)を助けるため」という提案、ジャックには「ウィンチェスター兄弟に喜ばれる」という提案。鉄板。
魂無くても素直なジャックは承諾…。二人は無神論の著作が有名な教授の元へ。
神は僕のおじいちゃんと言うジャックに、馬鹿にしたように教授は「では君のお父さんは…」
「ルシファー」
ジャック、トーンが低いよ。こわ。
天の啓示を受けろと、ジャックは教授を塩の柱に変えた。
さらにデュマは、神ではないから天使は作れないが、天使になりたい人間を天使にすることはできると焚きつける。
なんなんその力…。孫だから劣るのか、むしろ別なすごいテクニックでは。
そしてなんでそれをデュマごときが知ってるんだよ。そんな高位の天使かよ。
敬虔な信者が集う小さな教会に現れ、みんなを天国にいざなうジャック。
説法をしに来た牧師がジャックに出ていくように言うと、今度は身体中から蛆が湧き出す。ギャー。
牧師が話すはずだったのは、旧約聖書の中の「The Book of Samuel」 サムエル記。サムの本(^^; 

ジャックを殺すことはできない。彼を止めるために出したディーンの案は、なんと彼をマラクの箱に閉じ込めること。
その上ジャックを呼び出すのは、サムにやらせる…。
今回の最大の論争の種。 

連れてきた人々を次々と天使に変えているジャック。ほんとどないな力。
キャスは再度天界に取って返す。「キャス見て! 天使を作ってるんだ」とニコニコなジャック。
魂無くても、無邪気で無垢は成り立つという設定のゴリ押し。
キャスまたしてもデュマとガチンコ。本性を出してきたデュマは、私が彼を導くと言うが。
連れて帰るというキャスに、こっちはウィンチェスター夫妻が人質だと、大変汚いことを言いだす女。
キャス、簡単に切れてデュマ刺殺。 

サム、嫌々ながらジャックに語りかける。
僕らは家族だ。話し合おう。僕らの母も君のお母さんもそれを望んでいると。
気が進まないわりには、いつもの弁護士ツール的説得術。
ジャックさっくり現れる。二人に会いたかったと言う子に、引きつりながらも「俺らも」と言うディーンだが。
メアリーに起きたことは『事故』だったんだ、黙っててほしかったのに、続けたから気がついたらああなってたと、あっけらかんとしてるジャック…。
「おふくろが悪いって?」 あっ、兄がヤバい…💦
君が人を傷つけるのを防ぐためやってほしいことがある。サムの説明はだんだんしどろもどろになりつつあるが、空気読むツールが外れた魂無しジャックは、あまり迷うことなく言われるままにマラクの箱に入る。
兄、恐る恐る、しかし頑丈に鍵をかける。
狭い箱の中で、次第にパニックになるジャック。しゃらくさいルシファーの幻影がまた現れ、お前はだまされたんだ、二人はお前を憎んでると追い打ちをかける。恐怖が怒りに変わったジャックは。 

キッチンでまた相談飲み会してる兄弟。罪悪感とこれでは解決にならないと言うサムに、仕方ないと言うディーン。そこに帰ってきたキャス。デュマがジャックを操って事件を起こしていた。君らが喜ぶと言い聞かせたんだと説明したが。
「へえ。じゃあ俺たちのせい?」 兄、あくまでも怒すさみモード。
ジャックをマラクの箱に入れたことを聞いて激怒するキャス。三人が(主に兄とキャスが)感情的にもめている時、とてつもない爆音と振動。
三人が駆けつけると、マラクの箱は溶解して壊れ、黄金の眼を光らせたジャックがそこにいた。
 

ジャックをだまして箱に閉じ込め、その説得をサムにやらせ、死んでほしかったと言ったディーンは酷い!と、ディーン及びジェンのヘイターが騒いだ回。
キャラや展開を嫌いなのはは自由でも、演じてる俳優まで嫌ってそれを本人にまで言及してくる層。うぜえ。
逆に兄貴擁護派は、ディーンを酷い奴に見える脚本と脚本家とショーランナーがダメすぎるとご立腹。 
確かにダフ氏は兄弟ファンなのに、兄貴を割と切れやすい男にした。逆にカーヴァー氏は煉獄の兄を探さない、もう兄弟じゃない宣言とか、サム酷い層を広げた(^^; 

10年以上のシーズンで、脚本家とショーランナーも次々と変わり。兄弟の描き方もそのたびに色々変化はあった。
でもディーンが自分の家族を傷つけたものに対して厳しいのは、ずっと変わってないと思うぞ。
兄貴、シーズン10でカインの刻印を取るためにサムが引き込んだチャーリーが死んだとき、「お前が死ねばよかった」って言った男ですよ。一番大事な弟に。 

これもカーヴァーの兄貴の解釈違いだ!と言う人もいただろうが、私はディーンって本気で腹を立てた時はああなる男だと思ってる。本気でサムが死ねばいいと思ったわけはない。でも妹同然だったチャーリーの死に、「君を忘れない」なんて弔辞を述べていた弟には、がつんと言うしかない。それくらい怒ってるんだとね。
あの時は刻印持ちだったからそんな暴言吐いたとも言えるけど。ディーン、サミュエル爺さんにも「今度会った時が最後だ」って言ったよな。
家族を傷つける者は、家族であっても許さん。それがディーンですよ。キャスに対しても毎度そうだよね。しかし実際には、家族は許すのが兄貴でもある。 

あれだけ紆余曲折あって、ようやくわかり合い、心を通わせあった母を殺された。
怒らないわけがない。ディーンは深い悲しみを怒りで昇華してきた男。
しかもジャックは、『事故だった』とサラリと言った。あれは禁句そのものだった。
たとえそうでも、加害者が被害者家族に絶対言っちゃいけない言葉。
魂がなくなってるからこその失言でも。 

サムは自分がジャックを魂を使って復活させることをゴリ押ししたし、自分が魂を失った時にどれだけやらかしたかがあるから、兄貴を止められない(むしろ意図的な悪行はロボサムが上) それにサムだってメアリーのことは辛いし、ジャックに対しての怒りもある。 

よくJ2も脚本に納得してなかったと言ったとかいう話が流れたけど、たとえそうであっても二人はプロ。その脚本の中で、ディーンは、サムはこうだろうと決めて演じたはず。
内心の怒りを出さず、感情をなくした表情でジャックに理解したと言った兄。ジェンの演技すごかった。
マラクの箱にジャックが入った時の悪い顔。まるで悪役みたいでいやだったという声も聞いたけど、そうかね?
ジャックは“悪意無く”メアリー以外も殺してるし、天国に誘拐してる(承諾済みだが) 
ピュアさは変わらず可愛いので、可哀想だ!となる人は多いだろうが。
とてつもない力を持った、取り返しのつかないことをしでかした子供を物置に閉じ込めて鍵かけたのと同じ。そりゃあ母を殺されたからには復讐心もあったに決まってる。そこを汲んでのジェンの演技だと思った。
サムも、ジャックへの怒りと怖れ、でも助けてやりたいという親心も残っていて、だますことへの罪悪感もある。恐る恐るジャックの肩に触れる。ここジャレも名演。 

そしてそのあとの兄弟の会話。「永遠に閉じ込めておけるの?」「必要ならな」
できなかったと思うよ。閉じこめておけたとしても、ディーンは結局はジャックの声に落ちたと思う。
「開けてよ。ここは嫌だよ。ディーン、なんで? 出してよ…!」って、延々と叫ばれたらさ。
まず手を打つのが兄貴流。いやサムもやる。ウィンチェスターの法則。
けれど箱に入って沈められた夢にうなされたディーンが、ジャックを永遠に同じ目にあわせられるとは到底思えない。
実際はジャックの力は想定外の途方もなさで、次策もクソもなかったが。
 

ラスト、ジャックがターミネーター化したところで次号。
ちなみに『Jack in the Box』は、その名のバーガーチェーン店がありますが、元は玩具のビックリ箱のこと。

https://www.amazon.co.jp/TOYLAND-JACKINBOX-Jack-in-Box/dp/B000KFW6P2

マラクの箱から出てきたのは…。
 

デュマは結構粘ったが、今回退場。すっきり。女優さん小柄なんだろうが、彼女と向き合うとキャスが結構デカいのがわかる(ナオミはデカい)
しかし兄と並ぶと小柄に見える。その兄は弟といると小柄に見える。
結論。ジャレがデカすぎる。

 

 


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