古知丸さんちのブログだよ

いいかげんにいい加減

公益に資する行動意欲

2021-05-29 11:42:45 | その他なんだかんだ

「PSM/Public Service Motivation」の日本語訳を、このエントリのタイトルとした。

今年3月下旬に読めるようになった論文『行政の職務上のミスに対する労働者の認識に関する実証分析』の「考察と結論」部分を紹介する。

▼文字塊(参照)。赤字は注目に値する箇所の1つ▼

4.考察と結論

本研究では、公務員と民間組織の労働者では、行政の職務上のミスに対する認識に対する認識に差があるのだろうかという問いを立て、検証を行った。分析の結果、労働者が所属するセクターの違いは行政の職務上のミスに対する認識と関連していることが明らかになった。具体的には、行政組織に所属する公務員の方が民間職員よりも行政組織のミスに対して寛容な認識を持つことが分かった。セクターと行政の職務上のミスに対する認識の関連は、個々の労働者のPSM で統制してもなお、有意な関連を示した。

行政組織において、組織上のミスを適切な部署に報告することは、問題の最小化や再発防止を通じて行政の公正性や民主性の確保、効率的な行政の実現に資するものである。したがって、小さなミスや法令違反でも報告や内部告発を通じて組織内でその情報を共有し、検討材料とされるべきである。

報告や内部告発といった行動の前段階として、職務上のミスや法令違反を「問題である」と認識する「問題認識」のプロセスがあり、本研究ではこの段階のメカニズムの解明を試みた。労働者の問題認識に関わる要因としては、職務環境や制度といった外的要因と、労働者個人の属性や資質、職務経験や能力といった内的要因がある。このうち、外的要因のみをとってみても、行政組織と民間組織では職務の目的や環境、人事制度等、職務環境や運用する法令(ルール)が大きく異なる。本研究の結果は、行政組織に所属していることが行政の問題認識と負の相関を持っていることを示しており、前述した公私セクターにおける組織や職務、制度の違い(外的要因)、あるいは労働者の特性(内的要因)が「行政の問題認識」と関連していることが明らかになった。つまり、行政の組織や職務、公務員に特有の性質が、行政の職務上のミスに対する適正な認識(職務上のミスを深刻に認識すること)を阻害する方向で関連していることが分かった。

労働者が自身や同僚の職務上のミスを適正な部署に報告することは、組織にとって有益であっても、労働者自身にとっては必ずしも利益になる場合ばかりではない。自身の利益に反しても問題に関する情報を報告する行動の背景には、労働者自身の公益に対する高い意識があると考えられる。そこで今回の分析では、自己犠牲や公益に対する関心を測る指標で構成された PSM 指標を用いて、労働者個人の公的活動の意欲を測定し、統制変数として採用した。分析の結果、労働者個人の公的活動の意欲(PSM)の効果を取り除いてもなお、公私セクターにおける組織や職務、労働者の性質の違いが行政の職務上のミスに対する認識と関連することが示された。公私組織間のどのような相違が行政の職務上のミスに対する認識と強く関連しているのか、今後更に詳細な分析が必要である。本研究の分析結果では少なくとも、労働者個人の公的活動の意欲(PSM)の高低では行政の問題認識のありかたを説明できないことが確かめられた。

 

行政組織に所属する公務員の方が民間職員よりも行政組織のミスに対して寛容な認識を持つ

『これは要するに「市役所の公務員職員や市立学校の公務員教員って自分たちのミスに甘い」ってことだよな』と思った。

なお、このエントリはもしかすると次の画像に関係があります。

参照

ちなみにMs水野とMr竹内の今年度のオフィス関連情報はここ


難問

2021-05-28 07:20:14 | 日記

小学校6年生向けの質問。

典拠

 

虚偽記載のような設問もあった。

 

時の内閣総理大臣がみずからの学力不足を露呈したのは去年2月下旬である。

世にいわれる「令和二年二・二七事件」を無かったことにしてはいけない。今年度の小学6年生の何割かは記憶している。

参照


教育長の任期

2021-05-25 08:37:15 | その他なんだかんだ

3年です。

ATOK市の場合、でうっすら示したように2019年12月半ばから現任期が始まっています。

つまり、来年(2022年)の12月半ばで任期満了。

OBK創立60周年は2024年です。

記念式典にOBK副会長(教育長の充て職)として出席するか、特別会員として出席するか、その他か。

可能性は3択です。