介護について話しませんか

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2015年10月まで、右半身麻痺で車いす生活だった母を介護しながら、日々の出来事や思いを書き綴っていました。

在宅介護の様子や心の葛藤をできるだけ隠さず書いたつもりです。 もし参考にしていただける部分があればと思い、古い情報になる日記もそのままにしてありますのでお許しください。



話そうとしない人に話してもらうには

2020-01-29 11:20:25 | 日常よもやま話
私が傾聴ボランティアに行っている施設では全て個室なので、しかも施設側が傾聴してほしい人は、あまり他の入居者と交流したがらない人と話してほしい、と言われるので、最近は慣れましたが行き始めた頃は毎回苦労しました。
まず初対面で部屋に入らせて頂けることは稀です。施設の担当者さんは入居者さんとは慣れていますから、気軽にノックして「~~さーん、話し相手のボランティアさんが来ましたよ~。おしゃべりしてみませんかぁ?」とか言ってますけど、
そのやり方で、あらどうぞ~となるパターンはゼロです。
それならと午後のお茶の時間に食堂にいる時に一緒にお茶を飲みながら…など試してくれる職員さんもいますが、次の回に違う職員さんが担当するとまた部屋へ直接行って玉砕(笑)するパターンになります。
私も慣れてきたら色々考えて、部屋じゃなくて廊下やナースステーションの近くで過ごしている時の入居者さんに近付いて話しかけてみたり、
部屋へ行くときには職員さんに、「日本舞踊の写真を見せてほしいと言う人が来てるんですが、と言ってみてください」などと入居者さんの趣味だったことなどを言ってもらうと部屋に入れてくれることがあります。
きちんとした目的を持って来た人を無下に断ることはしないのです。
ただ、おしゃべりしませんか、では、話し相手?ワタシは要らないわよ。1人で休んでいたいから部屋にいるのよ。となってしまいます。


入居者の中でもプライドの高いある人がいるんですが、初めてその人の部屋に案内された時には、玉砕パターンで私も部屋の入り口から一歩入ったあたりに立ってたものですから(後で大いに反省しましたが)その方は怒ってしまいました。何なの?初対面でいきなり部屋まで来るなんて!みたいな感じでした。
高齢の方にこちらの都合や理屈は通じないのです。
日にちが経って再びその時とは違う職員さんがその方の部屋に案内しようとするので、私は「~~(ある外国の都市)について聞きたいという人が来ていると言ってみてくれませんか」とお願いしました。以前、怒られながらもその方が昔その外国の都市に住んだことがあると話してもらったからです。
そうしたらすんなり部屋へ入れてくれて、椅子をすすめてくれて、もちろんその時も<初対面>の私にその外国の都市での生活の心得のようなことをたくさん話してくれました。いつのまにか私のことを何か大事な任務をもってその国へ赴く人のように思われたようで(私は決してそのような雰囲気は出してませんが…)いろいろ話してくれました。
その人の人生の中で輝いていた時期のことを話される時、その人自身も眼が輝いて背筋をピンと伸ばされてよけい美しく見えます。
また話して頂けるようにこちらも勉強しておきます……






これからは…

2020-01-26 16:52:27 | 日常よもやま話
現在いろいろやっている活動のことを書ける範囲で書いて、もし読んでいただけたら… そしてもしアドバイスなどいただけたら… とても嬉しいな~…と、介護していた時のように他力本願になりたいと思いましたので
どうかよろしくお願いします。

いろいろあるんですが、まずやはり「介護者のつどい」のことです。
先日、いつも会場を貸してくれている特養で、地域勉強会を開いてくれまして、私も活動報告する機会を頂けました。…しかし大勢の人の前で喋るのは緊張する~
了解を得て5分間メモを読みましたよ
発表の後はグループワークで問題解決を模索する形でした。
そこで他の人達、介護関連の仕事の人や町内会関連の人などから頂いたアドバイスは、介護している人は話したいことをたくさん抱えている、ケアマネージャーに話すことはあるけど、つどいに出かけて話すのは難しい。つどいに行く時間的余裕はできるとしても、知らない人の中に入ることに抵抗があるようだ。
他の交流会のように、講師を呼んでミニ講話をするとか、マッサージやアロマのミニ講座をするなどイベント性を高めれば参加が増えるのでは?
会場に家が近い人は、知り合いに介護のことを知られたくない人は行かないだろう。
などでした。

実際に毎月つどいを開いていると、固定参加者も二人くらいいますがなかなかケアマネージャーさんから誘ってもらったりしないと参加者は増えません。
会場が特養なので、利用者家族でないと入りにくいのかな~でも無料で場所使わせてくれる所が他にないんですよね。
この「つどい」がそもそも介護している住民の人が始めたものなので、規模が小さいと自治体からの援助もないというわけです。
援助もあって人数も集まる認知症カフェや他の地域の介護者交流会に合同にしちゃおうか…という話も出ていて…
私としては、今の特養が非常に協力的で今回の勉強会のようにいろいろ親切にしてくれるので、なんとか続くといいと思っていて、でもあくまでも今、介護している人達が参加しやすいような場をつくるのが目的なので、悩むところです。

ああでも介護していた時のように、ここに書いているだけでも考えが整理できてすっきりしました。
読んでくださった方がいましたら本当にありがとうございました。