去る11月4日
横田は大島に渡りました。
「大島公民館まつり」の取材です。
実は震災後初めての大島。
良い日和の、船の時間は以前とちっとも変らない・・・。
神様からの時間と景色のプレゼントのようです。
春の海ならぬ、秋の海も「ひねもすのたりのたりかな」の心地
けれど・・・、
フェリーが大島に近づくと
浦の浜の変わりように、
はっとして、一瞬胸がキュっとなりました。
涙が出そうです・・・。
毎日毎日、変わり果てた南地区を目にしているのに、
大島の
お土産やさんが立ち並んだ町並みのことは、
以前の記憶のままだったなんて、
自分のぼやけた感覚をなさけないと思いつつ
大島の方達の震災の苦労を改めて思いました。
それでも、気を取り直して歩け歩け
この日は心強い案内人が・・・!
以前電話中継でお世話になった菊田榮四郎先生です。
公民館まつりで行われた午後からの発表に間に合い、
中学生が高らかに読み上げる「大島宣言」を聞きました。
(我がFMでもお世話になっている気中+20の小田さんが
全文を記載していますのでご紹介です)
数日前に行われた文化祭で、
大島の未来にまちづくりについて発表があったそうですが、
本気の中学生の姿が目に眩しく見えました。
「大島みらいデザインスクール」を通して
中学生とかかわってきた関西学院・神戸大学のみなさんは、
地元の中学生たちが活発に意見し合しあい、
時には、ぶつかり合いに発展する姿、素晴らしいと語ってくれました。
私が中学生だったころは、
都会への憧れだけが強くて、
気仙沼の良さを改めて考えたことなど・・・、なかったような気がします。
考えれば、
どこにいても、情報は同じ速度で得られる時代
物事の価値観も多様化してるし、
本物の良さを考えた場合でも、地方の町は魅力的です。
自分たちの町を誇りに思い、
もっと良くして行こうという試みに拍手でした~
そうそう、
小学生だって、元気いっぱい
それぞれの家族に見守られて、張り切って演技しています
みちびき地蔵は新しく奉納されて、島のみんなに大切に守られていました。
お花が途絶えないそうです。
現在、大島中学校で美術の講師をしている小野寺佑紀さんが製作。
これまでづっと受け継がれてきた大島の文化や生業、暮らしのいろいろを
きちんと記録して残していこうと活動しているそうです。
突然の雨で雲が広がった小田の浜・・・。
亀山から眺めました・・・。
私達のふる里は、なんて美しいんだろう
つくづく・・・・、つくづく・・・・。
震災の時には、
潮に浸かってしまったというゆず畑も訪れました。
小学校の生徒達も手入れに訪れるという柚子畑
早あるきの大島散歩
震災後、大島には「大島みらいチーム」の支援が継続して行われています。
町の方たちと、防潮堤についても真剣に議論を交わし、
原寸大のモデルを作ったり、模型を制作したりと本気で向き合っての支援です。
いよいよ、住民の意見交換会も始まりましたね。
そして、
大島架橋へのアクセス道の話し合いも始まっています。
架橋への情熱をもってこれまで努力なさった方たちを思いました。
緑の真珠とよばれる大島の未来を、
あと、数年で車で訪れるであろう大島のことを描きながら後にしました。
榮四郎先生、
道先案内人ありがとうございました。
また、歩きに参りますね~
散歩人 横田 真美子