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アスベスト問題は風化させない

2005年08月30日 | アスベスト問題
 8月29日に相模原市民会館にて、アスベスト学習会が開催された。これは、アスベスト被害が社会問題化し、多くの仲間や家族、地域市民が関心を高めるなか、アスベストに関して総合的に学習するために企画された。
 また今回は、社会的にも非常に関心が高い問題であるので、この学習会が各種新聞等で紹介され、組合外部からも、建設職人、地域市民、市役所職員、報道機関など多くの人が参加。合計の参加者は101名にも及び、会場をあふれさせた。
 学習会では、まず第1部として「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」のNさんが「既存アスベスト対策の確立」の必要性について説明した。昨年の10月にアスベストの使用禁止がやっと定められたのだが、それだけではアスベスト被害は無くならない。
 今までにさんざん使用され、1千万トンもの残されたアスベスト建材建物の対策が今後の重要な課題だ、と指摘された。
 つまり私たち建設従事者は、今後も住宅のリフォーム工事などにおいて、アスベスト粉じんを吸い続ける危険性が高く、その対策が求められている。
 第2部では「神奈川労災職業病センター」のkさんが「職業病としてのアスベスト肺」について解説した。
 マスコミ等で「中皮腫」という病名がにぎわったが、アスベストが原因で「肺がん」にもなる。「肺がん」と診断されたら、アスベスト暴露も疑うべきだ、と説明。
 またじん肺アスベスト肺のレントゲン写真が読める医者がほとんどいない事、早期発見すれば早期治療できる事、タバコを吸っていれば更に肺がんの発生率が50倍に跳ね上がる事なども話された。
 ユニオンではアスベスト肺を読める専門医に肺写真を診てもらっているので、集団健診にぜひ参加して欲しい。
 最後に労災での補償については、認定基準や加入期間の問題もあるが、むしろ、アスベストの暴露歴をきちんと把握することの重要性を訴えた。

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